1. トップ
  2. 「家のWi-Fiが遅い…!?」→考えられる“4つの理由”と対策方法は?

「家のWi-Fiが遅い…!?」→考えられる“4つの理由”と対策方法は?

  • 2025.9.3
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

インターネットが遅いと、動画が止まったり、仕事がスムーズに進まなかったりと大きなストレスになりがち…。原因は利用しているパソコンや周辺機器、回線そのものなどさまざまです。

そこで今回は、回線速度が低下する代表的な理由と、その解決方法を順番に整理します。

インターネット回線が遅い理由

普通に使用しているだけなのに、急にネット回線のスピードが落ちることがあります。

さまざまな原因が考えられますが、その多くは以下の理由が考えられます。

  1. パソコンや端末の問題
  2. ルーターやケーブルなど周辺機器の問題
  3. 光回線そのものの仕組みによる制約
  4. プロバイダー側の混雑や障害

以下で詳しく解説していくので、思い当たる場合はさっそく対策を講じてみてください。

原因1|使用しているパソコン側に問題がある

まず第一に考えられるのが、パソコンなどのデバイス側の問題です。端末の処理が遅ければ、回線速度に関係なく「ネットが遅い」と感じてしまいます。

バックグラウンドで起動中のソフト・アプリがパフォーマンスを低下させている

パソコンやスマートフォンなどのデバイスで、バックグラウンドで多くのアプリやソフトが動作している場合、処理速度が低下しがちです。とくに、セキュリティソフトや常に動作しているアプリがパフォーマンスに影響を与えることがあります。

対策

不要なアプリを確認して終了してください。パソコンを再起動することで、同様の効果が得られる場合もあります。また、定期的にアップデートを行いましょう。

同じネットワークに接続する人数が多い

家庭内で複数のデバイスが同じ回線に接続している場合、回線の容量が分散し、速度が低下します。例えば、家族が同時に動画ストリーミングや大容量のデータダウンロードを行っていると、回線が混雑しがちです。

対策

同時に接続するデバイスの数を減らすか、使用時間帯をずらすことで回線の混雑を軽減できます。

原因2|接続環境・周辺機器(ルーターなど)に問題がある

ルーターやケーブルの規格が古いと、せっかくの高速回線を活かせません。

ルーターやモデムの不具合

ルーターやモデムなどの周辺機器にエラーが発生すると、インターネット接続が不安定になります。長期間使用している機器では、内部のログが溜まったり、過熱したりすることでパフォーマンスが低下する場合があります。

対策

ルーターやモデムの電源を一度切り、10秒ほど待ってから再接続してください。これにより、機器のログがリセットされ、接続が改善する場合があります。

ルーターやLANケーブルが古い

古い規格のWi-FiルーターやLANケーブルを使用していると、最新の回線速度に対応できないことがあります。たとえば、IEEE802.11n以前のルーターや、カテゴリ5のLANケーブルでは、速度が制限される可能性が高いです。

対策

Wi-Fi6以降に対応したルーターや、有線接続の場合は最大通信速度の数値が大きいケーブルに交換するのがおすすめです。性能の高い機器を選ぶことで、速度向上が期待できます。

速くない周波数帯を利用している

2.4GHzは広範囲ですが混雑しやすく、5GHzは速いですが障害物に弱い特性があります。

対策

用途に応じて2.4GHzと5GHzを切り替えましょう。

Wi-Fiの設置環境

Wi-Fiルーターの設置場所が電化製品の近くや障害物の多い場所にあると、電波干渉や信号の弱化により速度が低下します。電波が障害物に遮られず、またほかの電子機器に干渉しない場所に設置してください。

対策

ルーターを部屋の中央に設置し、床や電化製品から離すことで電波の安定性を向上させます。障害物を避け、電波が届きやすい環境を整えることが重要です。電子レンジは2.4GHz帯の電波に干渉することがあるので注意してください。

原因3|ネット回線に問題がある

契約している光回線そのものの仕組みが、速度の制限要因になっているケースもあります。

回線が混雑する時間帯に利用している

光回線は多くのユーザーが共有するため、夜間や休日など利用者が増える時間帯に混雑し、速度が低下することがあります。特に、フレッツ光のようにユーザー数の多い回線では、この影響が顕著です。

対策

混雑時間帯を避け、有線接続によっても安定することがあります。

PPPoE方式で接続している

従来の「PPPoE方式」は、インターネットに接続する際に「プロバイダーのゲート」を通る仕組みです。ゲートが限られているため、利用者が集中すると大渋滞を起こします。

対策

IPv6 IPoE方式に切り替えると、混雑をさけてインターネットに接続できます。端末とプロバイダー、ルーターがIPv6に対応しているかを確認してください。なお、切り替えるにはインターネット全般における知識が必要です。ほかの対策法から試してみたほうがいいかもしれません。

集合住宅の配線方式がVDSL

VDSL方式は光配線方式に比べてデータ伝送効率が低く、速度が制限されます。

マンションなどで多い「VDSL方式」は、建物の外までは光回線、部屋までの配線を電話線を利用しています。光回線を契約していても、電話線で速度制限がされるため、光回線の性能を十分に発揮できません。

対策

集合住宅の場合、管理会社や大家に連絡し、可能であれば、光配線方式に変更を依頼することで速度向上が期待できます。それが厳しい場合は、直接自分の部屋までケーブルを引き込むことになります。

原因4|プロバイダー側の問題

利用者が多すぎる場合や設備障害が考えられます。

個人でできる対策はないので、障害情報を確認し、長期的に改善しない場合は乗り換えを検討しましょう。

段階的に原因を探ってみてください

インターネットが遅い理由は、パソコンの動作やルーターの不具合、接続方式、プロバイダーの混雑など多岐にわたります。

まずは端末や周辺機器をチェックし、それでも改善しなければ回線方式やプロバイダーの問題を疑いましょう。適切に処置すれば、快適なインターネット環境が元通りになるので、気になっている方はぜひ原因を解明してみてください。


ライター:さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集:TRILLニュース


【体験談募集】母が作ったラーメンに謎の黒い点々が…まさかの正体に「今でも理解できない」【2分で完了/匿名OK】