「絶対にすぐに乾かさないで！」“スマホを海水”に落としてしまったら…？→今すぐやるべき応急処置とは

スマートフォンを海水に落としてしまったとき、慌てて電源を入れたり、無理に乾かそうとしたりすると、かえって被害が深刻化する恐れがあります。海水は塩分を含むため、内部の電子部品に腐食やショートが生じやすく、復旧が非常に難しくなります。

そこで今回は、海水没に陥ったスマホの応急処置と、その後に取るべき対応を、信頼できる情報をもとにわかりやすく解説します。

なぜ海水は特に危険なのか

海水にはナトリウムやマグネシウムなどの金属イオンが多く含まれています。これらが内部の基板や端子に付着すると、乾燥後も腐食や短絡の原因となってしまいます。時間が経つほど劣化が進行するため、迅速かつ正しい対応が不可欠です。

耐水機能を持つスマートフォンも、海水には対応していない場合がほとんどでしょう。

海水にスマートフォンを落としてしまったら、以下の3つのステップで応急処置を行ってください。

海水に濡れたら、まず電源を切ることが重要です。電源が入ったままだと、内部の回路がショートするリスクが高まります。

画面が反応しない場合でも、可能な限り電源ボタンを長押ししてオフにしてください。

海水は塩分を含んでいるため、乾燥させる前に塩分を除去しなければいけません。真水（水道水）で軽くすすぐ方法が推奨される場合がありますが、防水性能がない機種では慎重に行ってください。不安な場合はいち早く修理店に持っていく方が良いでしょう。

水洗いが終わったら、できるだけ早く修理店に持ち込んでください。乾燥が進んでしまうと、付着した塩分が結晶化して腐食が一気に進んでしまうためです。

修理店には、海水に落としたことと水で洗ったことを正確に伝えるようにしてください。

海水にスマートフォンを落としたときの応急処置はあくまで一時的なものです。

真水ですすいだら、すぐに専門業者に相談することが復旧の鍵となります。通常の水没とは対処方法が異なるので気をつけてください。

ライター：さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集：TRILLニュース