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【iPhone】を“高温の車内に放置”…『35℃以上』で制限される場合がある機能とは?→充電停止になることも…?

  • 2025.8.25
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

夏の車内や直射日光の下にiPhoneを置きっぱなしにしてしまうことはありませんか。

実は、iPhoneはわたしたちが思っている以上に高温に弱く、一定以上の温度になると自動的に制限がかかってしまいます。

放置を続けると、バッテリーや本体に深刻なダメージを与えることもあるため注意が必要となります。そこで今回は、高温時にiPhoneで起こる現象や限界、さらに応急処置の方法を学んでいきましょう。

iPhoneを高温の場所に置いておくとどうなる?

高温環境に置かれたiPhoneは、内部温度が上がり、さまざまな異常が現れます。

そして保護機能が働き、自動的に操作が制限される仕組みです。

自動制限の内容

iPhoneの内部温度が上がると、自動的に機能が制限されます。

たとえば、充電速度が遅くなったり、画面の明るさが暗くなったりすることがあります。また、カメラのフラッシュが一時的に使えなくなるケースもあります。

[自動で制限される機能]
・ディスプレイが暗くなる:画面の輝度が自動的に低下し、見づらくなることがあります。
・充電の遅延+停止:バッテリーの保護のため、充電速度が遅くなったり、完全に停止したりします。
・パフォーマンス低下:CPUの動作が制限され、アプリの動作が重くなる、あるいはフリーズするなどの症状が現れます。
・通信速度の低下:無線が低電力状態になると、Wi-Fiやモバイルデータの通信速度が遅くなることがあります。
・カメラのフラッシュが使えない:一時的にフラッシュ機能が利用できなくなります。

警告画面とリスク

さらに高温になると「高温注意」の警告画面が表示され、緊急通話以外が制限されることもあります。一定時間は利用できません。

高温の限界は?

Appleが公表している動作可能な環境温度は0℃〜35℃です。この範囲を超えると、本体を保護するために制御が行われます。

具体的な温度はアナウンスされていませんが、内部温度が正常値を超えた時点で発動されます。具体的には、直射日光の当たる車内や炎天下に置いたままだと、数分で制限が発動するようです。

発熱時の応急処置方法

高温状態のiPhoneは、迅速な対処がカギとなります。適切な方法でデバイスを守りましょう。

電源を切る

電源を切りましょう。これだけで発熱が収まる場合があります。

ケースを外す

放熱を妨げるケースはすぐに取り外します。裸の状態にすることで、効率的に熱を逃がせます。

風通しの良い日陰に置く

直射日光の当たらない涼しい場所に移動させ、自然に冷めるのを待ちましょう。扇風機の風を当てるのも効果的です。

絶対にやってはいけない冷却法

冷蔵庫や保冷剤で急激に冷やすのは危険です。内部に結露が発生し、故障の原因になりかねません。適度に冷やすことが重要です。

[絶対にやってはいけないNG行為]
・冷蔵庫や冷凍庫に入れる
・冷却スプレーをかける
・保冷剤を直接当てる

高温リスクを防ぐ習慣を

つい充電しながら布団の上に置いたり、夏場に車内へ放置したりする行動は誰もがやりがちです。

普段から高温環境を避け、異常を感じたらすぐに応急処置を行い、iPhoneを長持ちさせる習慣を心がけるとよいでしょう。


ライター:さかもとちひろ
家電・モノライター&デザイナー。オーディオやバッテリーなどの小型ガジェットを中心にモノ系やカルチャー、サービス、マネーなどを執筆。趣味は映画鑑賞と飼いねこと遊ぶこと。2級FP技能士
編集:TRILLニュース