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【超RIZIN.4】朝倉未来の判定Vにクレベル猛抗議も……会見時の“無傷”が物語る「50:30」の差

  • 2025.7.28
朝倉未来(撮影:SPREAD編集部)
SPREAD : 朝倉未来(撮影:SPREAD編集部)

格闘技イベント「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」は27日、さいたまスーパーアリーナにて開催され、メインイベントは朝倉未来クレベル・コイケに2-1の判定勝ち。
2021年6月『RIZIN.28』東京ドーム大会の失神KOから4年越しに、朝倉がリベンジを成功させた。

■朝倉のクレベル三角締め対策

「赤、クレベル、青、朝倉……青、朝倉!」。

試合後の会見で、朝倉は「やばいだろ、と言いそうになった」と梅野源治の名言で笑いを誘いながらも、「普通に3-0で勝ったと思っていた」とスプリットに苦言を呈した。一方、クレベルは「勝利を盗まれた」と判定結果に不満をぶちまけた。

試合は終始、スタンディングでコンスタントに打撃をヒットさせていく朝倉に対し、押し込み引き込んで三角絞めを狙うクレベルの攻防。しかし、朝倉は何度もクレベルの組みからエスケープし、スタンディングでは左右フック、右ハイキック、左ボディ、飛び膝蹴り、マウントポジションではパウンドや鉄槌、戦前に予告していた肘、ゴング間際の踏みつけなどの打撃シーンが目立った。

一方、クレベルは4年前に朝倉を絞め落とした三角絞めを狙うも、朝倉いわく「右足を入れてくるから、内側に入れておけば取られない」と斎藤裕戦の試合からヒントを得たという、三角絞め対策に苦戦。結果、クレベルは決定的なシーンを一度も作ることができなかったように見える。

■榊原CEO「リアクションは未来」

RIZINの判定基準は、相手に与えた「ダメージ」が50%を占める。続いて、積極性の「アグレッシブネス」が30%、支配度の「ジェネラルシップ」が20%と定義されている。

試合後、会見場に現れた両者の顔を見ると、そこには明確にダメージの差が見られた。朝倉は左頬にわずかに擦り傷が見られるだけで、ほぼ無傷。4年前にクレベルの肘で大きく腫れ上がった顔面とはまるで違う綺麗な顔だった。

一方のクレベルは、左右の目の下には血が滲み、頬は青く腫れ上がっていた。「ダメージ」の差は明らかだった。

クレべル・コイケ(撮影:SPREAD編集部)

榊原信行CEOは大会総括でこの判定結果に触れ、「1ラウンドから打撃を効かせたのは未来。アクションを起こしたのはクレベルだったが、リアクションは未来」とジャッジの判定を支持した。
三角絞めを封じ、勝利をたぐり寄せた朝倉。斎藤裕、クレベルとリマッチで勝利を飾る朝倉が残すリベンジの相手は、ヴガール・ケラモフ、そして平本蓮。試合後のマイクで「次、ケラモフやろうぜ」と大晦日でのリマッチを示唆し、会見では「絶好調の時にやりたい」と平本の名前を出した。ただ、朝倉が見据えるのはその先。「フェザー級のベルトは、もともと俺のために作られた」と語り、現在ラジャブアリ・シェイドゥラエフが持つベルトへの挑戦を明言した。
引退撤回から再起した朝倉は鈴木千裕、クレベルと元王者を相手に復帰後2連勝。持ち前のクレバーな試合運びと格闘技IQの高さに、泥臭くも勝ちに徹底した執念が加わり、再び朝倉未来をフェザー級タイトル戦線に押し上げていく。

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