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「あの子がいなければ…」親友に感じた劣等感と、女子グループのいじめにどう向き合う?

  • 2025.7.17

心から信頼し、何でも打ち明けられる「親友」の存在は、かけがえのない宝物。今回ご紹介するお話『唯一の親友(ミカタ)を失いました』は、そんな深い友情で結ばれた二人の女の子、スズとサナの物語です。

■いじめに遭い、親友の存在を疎ましく思ってしまう自分…

可愛くて優しくて大好きなサナ。スズはそんなサナが眩しくてたまりません。仲が良かったスズとサナですが、スズは幾度となくサナに対し「サナがいなければよかったのに」と、思うことになるのです――。

学校では、サナの周りにはいつも友達がいました。

優しいサナは、いつも一人になりがちなスズを気にかけ、率先して友達の輪に入れてくれます。

どうやらスズは、サナの友達からよく思われていない様子…。

時は経ち、小学校4年生になると「女子グループ」がはっきりしはじめました。一人でいると、サナの友達から一緒に遊ぼうと声を掛けられます。

いつもサナが友達の輪に入れてくれていましたが、サナがいなくても遊びに誘われたことが嬉しいスズ。このあとみんなで鬼ごっこをして遊ぶのですが、少し時間が経つと、スズはとある違和感に気が付きます。

■仲間はずれにされてる!? スズに追い打ちをかける事件が…!?

友達と一緒に遊んでいると思っていたスズですが、実際のところ友達から「スズはいないもの」として扱われていることに気が付きます。

このことに気が付いたスズは、悲しく、恥ずかしい気持ちになりました。

予冷が鳴ったため、そろそろ教室へ戻ろうとしたときに事件は起こります。

スズが友達の手をのぞき込むと、顔に思いきり木屑を飛ばされてしまいます。

いつもサナが誘ってくれるから友達の輪に入れていると思っていたのに、スズが一人でいるときに友達から遊びに誘ってもらえたら嬉しい気持ちにもなりますよね。

みんなと楽しんで遊んでいると思ったら、友達からはいないものとして扱われてたら、自分の存在意義が分からなくなってしまいそうです…。

複雑な心境のスズですが、このあとさらなる追い打ちをかける事件が起きてしまうのです。

■親友との間で感じる、言葉にできない劣等感

女の子同士の友情って、本当に複雑ですよね。特に学生時代、「グループ」という目に見えないヒエラルキーの中で、常に自分の立ち位置を探していた…なんて方もいるのではないでしょうか?

仲の良い友達は常にみんなの中心でキラキラした部分を見るたび、憧れる気持ちと同時に、自分と比べて劣等感を感じてしまう。そんな自分に嫌気がさすのに、どうしようもない感情が渦巻くことって、きっと誰もが経験したことのあることだと思います。

時には、グループの中で何気ない一言がきっかけで孤立したり、気づかないうちに誰かを傷つけたり、あるいは自分が傷つけられたり。直接的な言葉じゃなくても、冷たい視線や無視されることで、心が深くえぐられるような「見えないいじめ」を感じた人もいるかもしれません。

本当はみんなと仲良くしたいのに、なぜかうまくいかない。そんな複雑な感情を抱えながらも、どうすることもできずにただ耐えるしかないとき、自分だけの強い味方がいてくれたら、どれだけ心強いだろうと思います。

このあとの物語ですが、サナはスズがいじめられていることに気が付き、スズのことを全力で守ろうします。時は経ち、中学生になっても続くスズへのいじめ。サナのことが好きで、ただ好きな友達と一緒にいたいという思いでいじめに耐えてきたスズですが、とある出来事を機に限界がきてしまいます。

サナのことを避けるようになったことを後悔したスズは、サナと仲直りをする機会を伺います。たまたまサナと一緒になった帰り道、サナとスズは久々に口を聞くのですが、その矢先、2人の人生を大きく変える出来事が起こるのです――。

過去に苦い経験をした方やお子さんの学生生活に不安を抱いているママ、今まさに当事者になるであろう学生さん、皆さんの心に響く物語ですので、ぜひ、最初から読んでみてくださいね。

(だいふく)

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