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大人が意外と間違える算数「時速30kmの速さで40分走ったら…」→進む距離は?

  • 2025.8.17
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「速さ」の問題は、公式を丸暗記して試験に臨んだという方もいるのではないでしょうか。

試験の問題を解くだけであれば公式は便利ですが、それでは日常生活での活用ができません。

今回は「速さ」の問題に挑戦し、復習をしてみましょう。

問題

時速30kmの速さで40分走るとき、進んだ距離は何kmですか。

正しく求めることができるでしょうか。まずは自分自身で考えてみましょう。

解説

今回の問題の答えは「20km」です。

「速さ×時間=距離」という公式を覚えていた方は「30×40=1200」と計算をしたかもしれませんが、これは間違いです。

どのように考えるのかを順に解説をしていきます。

「速さ×時間=距離」という公式は確かに正しいのですが、単位が揃っていないので、このままでは公式が使えません。

「時速」というのは「1時間あたりに進む距離」を表しています。

2時間なら、30km×2時間= 60km
3時間なら、30km×3時間= 90km
・・・
となるので「速さ×時間=距離」が成り立っています。

しかし「40分間で進んだ距離」を求めるために「×40」をするのは間違いです。

そこで「時間の割合」を考えます。

40分は「1時間の2/3」です。
(1時間を3等分すれば20分。これが二つ分で40分)

よって「時速30kmで40分走る」のは「30kmの2/3の距離を走る」ということになります。

30×(2/3)=20km

以上より、答えは「20km」です。

まとめ

正しい答えを求めることができたでしょうか。

公式を丸暗記するのではなく「速さの意味」を考えることで、どのような問題にも対応できるようになります。

忘れていた方は、ぜひ復習をしてみましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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