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『老後破綻を招く人』は無意識にやっている…今すぐ見直すべき“3つの支出”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.8.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

老後破綻」とは、退職後に生活費が不足し、資金が尽きてしまう状態です。老後の生活に不安を感じている人は少なくありません。

現役時代と同じ生活水準のままでは、老後破綻を招くでしょう。その原因の多くは、「固定費を現役時代のまま放置してしまうこと」にあります。

老後の生活を迎えるまでに家計を安定させるため、今すぐ見直しておくべき支出は固定費です。毎月支出される固定費は家計への影響が大きく、放置しないように注意が必要です。

この記事では、老後破綻を招く最も危険な3つの支出について、元銀行員としての知見を交えて解説します。適切な見直しにより、家計の大幅な改善を図り安心した老後を迎えましょう。

本当に必要ですか?老後を苦しめかねない3つの支出

老後の家計を圧迫しやすいのが、毎月決まって出ていく固定費。現役時代には気にならなかった出費も、収入が年金中心になると一気に重く感じるようになります。

そのなかでも特に見直すべき支出が、以下の3つです。

住宅費

収入が年金中心となる老後において、高額な住宅費は重くのしかかります。住宅ローンの返済や家賃が定年後も続いている場合、家計に大きな負担です。

保険料

老後の限られた収入のなかで、老後生活に見合わない保障にお金を払い続けるのは非効率です。保険は「とりあえず加入するもの」として契約を続けている人が多いため、現在の生活でも不要な保障にお金を払っているかもしれません。

サブスク費

定額サービスは現役時代には少額で気にならなくても、老後の限られた収入では負担になりやすい支出です。動画配信サービスや音楽アプリ、電子書籍などのサブスクリプションは、少額の支出でも数が増えると家計への影響が無視できません。

たとえば、月500円のサービスが5つあるだけで、年間では約3万円の出費になります。

老後破綻を防ぐための見直しアクション

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

老後の家計を守るためには、「どこから見直すか」が重要です。ここでは、先ほど紹介した3つの支出について、すぐに取り組める具体的なアクションを紹介します。

住宅費の見直し

住まいの形態に応じて、負担を抑える方法を検討しましょう。

持ち家の場合

  • 退職金や貯蓄による繰上返済を検討  
  • 完済が難しいなら借り換えや返済条件の見直し

賃貸の場合  

  • 家賃が家計を圧迫しているなら住み替えも選択肢

早めの対策が、老後の安心につながります。

保険料の見直し

加入している保険の保障内容を一覧にまとめ、以下の視点で確認してみてください。

  • ライフステージにあっているか
  • 保障内容が重複していないか

不要な保障を削るだけで、毎月の支出が大きく変わる可能性があります。内容に迷った場合は、FPや保険ショップの無料相談を活用すると効率的です。

サブスクの整理

スマホやクレジットカードの明細を確認し、現在利用中のサブスクリプションを洗い出します。使っていないサービスや、キャンペーン期間だけのはずが加入継続しているものがあれば、すぐに解約しましょう。

1件ごとの金額は小さくても、積み重なると家計への影響は大きくなります。

老後破綻を防ぐには固定費の見直しから

老後の家計を安定させるには、まず「固定費の見直し」が欠かせません。固定費のなかでも、見直しの効果が大きいのが住宅費・保険料・サブスクです。

「なんとなくそのまま」になりがちですが、ライフステージの変化に応じた見直しが重要になります。

必要かどうかを見極め、削るだけというシンプルなアクションです。今日からひとつでも見直せば、将来の安心につながります。


執筆:河野 義広
政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。



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