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「途中で観るのやめた…」「ありえない」“大胆な原作改変”に物議醸すも…「ド肝抜かれた」“人気女優の快演”で魅せた名映画

  • 2025.9.22

漫画やアニメの実写化は、いつも賛否がつきまとうもの。期待を胸に映画館へ足を運んだ人もいれば、原作ファンゆえに複雑な思いを抱いた人もいるでしょう。今回は“賛否が分かれた実写化映画”5選をセレクトしました。本記事では、第2弾として映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

実写版『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』どんな作品?

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2015 美的ベストコスメ大賞発表・贈賞式で「なりたい顔」1位に選ばれた石原さとみ(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(東宝)
  • 公開日:2015年8月1日

あらすじ

100年以上前、人類は、突如現れた巨人たちの餌食になり、あっという間に世界は崩壊。生き残った人間たちは、巨人から身を守るため、大きな壁の中で暮らしていました。生き延びたひとりのエレン(三浦春馬)は、壁の外での生活を夢見ながら生きています。

しかし平穏な時は長く続かず、エレンの前に超大型の巨人が出現。超大型の巨人が壁を破壊したことで、次々に巨人たちが街に入り、また人を喰い始めるのです。それでも生き延びたエレンは、対巨人兵器の調査兵団の一員となり、壁の修復に取り掛かっていましたが…。

誰もが不可能だと思った実写化への挑戦

『進撃の巨人』は、諫山創さんが原作者の漫画です。シリーズ累計発行部数1億2000万部を突破し、日本のみならず世界中で愛される漫画となり、社会現象を巻き起こしました。

漫画には独特の世界観があり、実写化はどう考えても難しいだろうと誰もが思っていたようです。しかし、諌山さんの元には実写化の話が舞い込んできました。その時に感じたことを、諌山さんは映画完成報告会で次のように話しています。

プロの方たちによる人食い巨人の話を作るチャンスなんじゃないか
出典:『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』映画完成報告会

そして試行錯誤のうえ叶った実写化ですが、原作人気が非常に高い作品だけに、「途中で観るのやめた…」「ありえない」など、原作者ファンからは失望の声が上がり、物議を醸す事態に。

その理由は、原作から大幅に改変されたストーリーや、設定にあったようです。その中でも、原作には登場しない「シキシマ」というキャラクターが出現したことも大きな衝撃になったとか。また、二部制で制作された本作ですが「前編は良かったのに…」というような声もありました。

一方で、実写版が良かったという意見も多く集まっています「めちゃくちゃ好き」「めちゃめちゃアクションの出来が良い」などの声も見られました。

さらに、「演技も素敵でびっくり」「石原さとみさんの演技力が光ってました」「唯一キャラクター再現してた役者さん」「マジで本物やった」「石原さとみの演技力にド肝抜かれた」など石原さとみさんの見事な再現に称賛の声が相次ぎました。

実写化という難題に挑んだ熱意

実写版『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』を観たファンからは厳しい声はあったものの、原作者の諌山さんは、面白い作品になったと感じているようです。

大ヒットコミックの前編は樋口真嗣監督がメガホンをとり、脚本には映画評論家の町山智浩さんが参加しました。キャストは、主演が故・三浦春馬さん、長谷川博己さん、石原さとみさんという豪華布陣です。

諌山さん自身、ファンから批判の声があることも承知しており、そのことについてはシネマトゥデイのインタビューで次のように話していました。

この映画に期待を寄せていただいた方々のご感想やご意見については賞賛意見、あるいは憤りも受けとめ、できるだけ理解したいと思っています
出典:『『進撃の巨人』原作者、実写版への「憤りも受けとめる」』シネマトゥデイ 2015年8月11日配信

もともと「実写化は不可能」とまで言われてきた作品を限られた予算や技術でどのように再現するのかは、制作陣にとって大きな挑戦だったことでしょう。それでも、実写化という難題に挑んだスタッフやキャストの熱意に敬意を表したいですね。

実写版『進撃の巨人』、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です