【スーパー】値下げシールをかっさらう…！ 《半額ハンター》驚きの生態とは、そして店員たちの “思い” とは

今日もバトルは繰り広げられている

スーパーの精肉売り場、鮮魚売り場、お総菜売り場で、閉店時間が迫るとちょっと楽しみなのが、値引きシール。「半額シールまだかな？」、そんな風に商品棚の前で待機したこと、誰しも一度はあるのでは？ 家計を助けてくれる半額商品を求める人たちは、通称「半額ハンター」と呼ばれることもあります。でも、スーパーで働く店員さんたちは、そんな光景をどう見ているのでしょうか？ 今回は半額シールをめぐる店員たちの、リアルな声を紹介します。

「半額シールを狙って買い物するのは、ちょっと気が引ける……」という人もいるかもしれません。しかし実は、スーパーの店員たちは「買ってくれて助かる」と思っていることも多いです。

賞味期限が近づいた商品は、早く売り切らないと廃棄になってしまう場合もあります。商品が無駄にならずに済むのは、店側にとってもうれしいことです。

とはいえ、シール貼りを急かしたり商品をカゴ内にキープして待ち構えたりするのは、困ってしまうのも事実。マナーを守って買ってくれる“神客”に、店員は今日も感謝しています。

「そろそろ貼る？」「この商品も対象？」。そんな視線を感じながら、半額シールを貼り始める店員たち。値引きタイムが近づくと、商品棚の前にはじわじわと人が集まり、シールを貼った瞬間サッと手が伸びてくることも。混み合う中での作業は、なかなかプレッシャーが掛かる作業です。

そのため、あえて人の少ない売り場から貼り始めたり、一度離れて場の空気を緩めたりと、工夫している店員もいるよう。「なかなか貼らないな」と思ったときは、そんな現場の静かな攻防が繰り広げられているのかもしれません。

前述の通り、賞味期限が近いなどの理由で半額シールが貼られた商品を買ってもらえるのは店にとってもうれしいこと。しかし、他の商品から剥がした半額シールを、欲しい商品にペタッと貼り替える……。そんな行為は、絶対にNGです。悪質な場合は、法的トラブルに発展することもあります。

しかも「こっそりやればバレない」と思ったら大間違いです。シールの貼り方や位置には店舗ごとのルールがあり、普段から見慣れている店員にはすぐに分かります。売り場には防犯カメラも設置されていて、怪しい動きはしっかりチェックされています。

ちょっとした行動が、周りの信頼を左右してしまうことをお忘れなく。

半額商品を買ってくれる人は、実は店員さんにとってもありがたい存在です。ただし、シールの貼り替えや過度な圧はNG。ほんの少しのマナーと思いやりで、売り場も気持ちも心地よく保てます。

お互いに気持ちのいい買い物を楽しみたいですね。

（奏かえで）