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歯科医師「歯磨きの効果が台無しになるかも」→実は“口臭”を悪化させている…歯みがきの後は避けたい“寝る前のNG習慣”とは?

  • 2025.7.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「口臭対策で歯みがきは欠かせない!」そう思って一生懸命みがいた後、ついついやってしまう行動が実は口臭を悪化させているって知っていましたか?寝る前のほんのちょっとした行動が、翌朝の口臭を強くしてしまう原因になっていることもあるのです。この記事では、『口臭』をテーマに、歯みがき後に避けるべき寝る前の習慣をわかりやすく解説します。

口臭はなぜ発生するの?

口臭の主な原因は、お口の中の細菌によって生まれる“揮発性硫黄化合物(VSC)”という物質です。これらは、舌の汚れ(舌苔)や歯垢、食べかす、歯周病などによって発生しますが、それ以外にも下記のような原因によっても口臭が強まる場合があります。

  • 口内の乾燥(唾液不足)
  • 食生活の乱れ(ニンニク・アルコール・高脂肪食)
  • 胃腸の不調
  • ストレスによる唾液の分泌低下
  • 虫歯や歯周病などの口腔内疾患

こうした原因が積み重なり、何もしていないのに常にニオイが気になる「慢性口臭」へと進行していくことがあります。

具体的なNG習慣と正しい対処法を知って口臭予防を強化!

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では具体的に寝る前に避けたい代表的なNG習慣を見ていきましょう。

1. 歯磨き後の飲食

歯磨きした後にジュースやお菓子を口にするのは避けましょう。とくに甘いものや酸性の飲み物は、歯にダメージを与える酸を増やし、虫歯リスクを高めます。寝る前は少なくとも30分は水以外の飲食を控えるのがおすすめです。

2. 強いうがいを繰り返す

近年発売されている多くの歯磨き粉には、合理的に配合されたフッ化物はが含まれていて、この成分が口の中に残留することで、歯の健康を助ける役割があるのです。しかし、うがいをする度に歯磨き粉に含まれるフッ化物は洗い流され、虫歯予防などの効果を薄めることになってしまいます。そのため歯磨きの後のうがいは1回程で問題ありません。

3. 就寝直前の飲水も注意

水分補給は大事ですが、就寝直前に大量の水を飲むと口腔内が洗い流され唾液の自浄作用が減る場合があります。特に冷たい飲み物は、歯の表面に刺激となることもあるので控えましょう。

4. 飲酒や喫煙

寝る前の飲酒や喫煙も歯の健康には大敵。どちらも口の中の環境を悪化させ、口臭や歯周病の原因になります。歯磨きの効果を台無しにするので、控えたい行動です。

少しの工夫で口臭を予防しよう

歯磨きをしているのに口臭が気になる場合、歯磨き後のNG行動を避けて、自分の習慣を見直してみましょう。例えば、寝る30分以上前に食事や飲み物を終わらせてから歯磨きをする、強いうがいをしないなどが挙げられます。

さらに定期的な歯科検診とクリーニングを受けることも欠かせません。これらのポイントを日常に取り入れることで、口臭予防と歯の健康を維持しましょう。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院

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