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「それは不倫だよ」親友の行動を“長文で非難”→返信「こんなに言われるってことは…」|不倫に溺れる親友

  • 2025.6.27

シズカ(27歳)は、夫・タケルと3歳の長女、円佳(まどか)と暮らす専業主婦。人付き合いは得意な方ではなく、どちらかというと内向的な性格…。でも、そんなシズカには、中学校からの付き合いになる「リサ」という親友がいました。4歳の娘・アイと暮らしている、シングルマザーのリサ。リサは道ならぬ恋にハマっていました…。不倫を繰り返す親友との関係に悩んだ体験談『不倫に溺れる親友』第6話をごらんください。

ある日、シズカはリサから不倫の事実を告げられます。日に日に不倫相手にのめり込んでいくリサ。周囲の苦言にも耳を貸しません…。そんなリサの姿を見て、違和感を抱くようになったシズカは、リサとの付き合い方について悩みます。夫・タケルに相談したシズカは、リサに正直な気持ちを伝えることを決意し、LINEを送ることにします。

メッセージで自分の気持ちを伝えることに…

タケルの言葉に背中を押され、私はリサに自分の気持ちを伝える決意をした。
 
直接会って話すか、メッセージにするか…。悩んだ末、まずはメッセージで、じっくりと、そして冷静に伝えることにした。きっと、直接会ったら、感情的になってしまうかもしれないから…。
 
私は、何度もメッセージを書き直し、言葉を選んだ。
 
「リサ、突然なんだけど、少し話したいことがあるの。今、時間あるかな?」
 
送信ボタンを押す指が震えた。数分後、リサから返信があった。
 
「どうしたの?急に。何かあった?」
 
いつも通りのリサからの返信に、胸が締め付けられるようだった。この話をきっかけに、私たちの関係が変わってしまうかもしれない…。そんな不安が頭をよぎる。
 
「リサのこと、大切に思ってるからこそ、言いたいことがあるの。ユウスケさんのことなんだけど…」
 
リサからの返信は、少し間が空いた。きっと、彼女も私の言葉の真意を察したのかもしれない。

©︎ママリ

メッセージを送信し終えると、手のひらに汗がじんわりとにじんでいた。心臓がバクバクと音を立てている。リサが、このメッセージをどう受け止めるのか…。怒るのか、それとも理解してくれるのか。
 
しばらくして、リサから返信があった。

©︎ママリ

リサの返信は、私が予想していたような、激しい反論ではなかった。私の言葉が彼女の心に届いたのかもしれない…。そう思うと、少しだけ安心した。
 
しかし、彼女の「分かった」という言葉の裏に、どれだけの覚悟があるのかはわからない。本当に彼女が不倫関係を清算するのか…。それとも、私の言葉を軽く受け流すだけなのか。私は、リサが変わるとは思わなかった。リサはきっと、自分なりの考えでこの関係を続けていくのだろう…。
 
「リサの幸せを、心から願ってる」
 
最後のメッセージを送って、私はLINEを閉じた。私の役割はこれで終わり。あとは、リサ自身の選択にゆだねるしかない…。そう自分に言い聞かせた。

あとがき:相手の選択にゆだねる

不倫に溺れるリサと、このまま「親友関係を続けるのが難しい」と感じたシズカ。自分の気持ちを正直に話すことを決意します。直接会って話すと、感情的になってしまうかもしれない…と感じたシズカは、LINEでじっくりと言葉を選びながら、リサに気持ちを伝えます。
 
シズカが想像していたような激しい反論ではなく、リサからの返信は、「シズカの気持ちはわかった。ありがとう」という、落ち着いたものでした。もしかしたら、リサ自身もシズカとの心の距離を、すでに感じ取っていたのかもしれませんね。
 
ですが、人が人を変えるということは、安易ではありませんよね。自分自身の行動や考え方を変えられるのは、やはり自分なのではないでしょうか。シズカ自身もそれに気がついているからこそ、自分のできる役割を理解していました。親友としてできるのは、正直に向き合い、親友の幸せを願うことだけ…。自分の人生の責任は、リサが負わねばいけません。
 
「リサの幸せを、心から願ってる」というシズカの言葉が、リサに届いていることを願うばかりですね。

著者:hoi

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