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「胸糞悪くて眠れない」「二度は観たくない」“救いのない結末”に戦慄…「邦画の最高峰」大絶賛の衝撃映画

  • 2025.6.17

かつてここまで後味の悪い物語があったでしょうか?演技力の高さから、登場人物全員が気持ち悪く、全員に嫌悪感を抱く映画。

今回は、“家族をテーマにした後味の悪い作品”5選をセレクトしました。
本記事では第1弾として2016年6月18日に公開された映画『葛城事件』をご紹介!理想の家庭を築く中で、小さなことがきっかけで歯車がズレ、家族崩壊へと辿る運命やいかに。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

理想の家族を夢見る父親「なぜ?どこで狂ってしまったのか」抱えた歪みから家族崩壊へ...

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『葛城事件』
  • 公開日:2016年6月18日

あらすじ

三浦友和演じる清は、妻・伸子(南果歩)とごく普通に結婚をし、2人の子を授かり、マイホームを建てて、幸せの絶頂にいました。自分が思い描いた理想の家庭を、自分自身で作った優越感。そこから清の“モラハラ”が始まり、家族を支配しようとするのです。家庭に不穏な空気が漂う中、長男の保(新井浩文)はリストラされ孤立し投身自殺、次男の稔(若葉竜也)は無差別殺傷事件を起こし死刑囚となり、家族全員の人生が一転します。とある家族が辿る運命は、尋常ではなく荒んだものでした。

地獄の家族物語に「一度は観たほうがいい」

映画『葛城事件』は、結婚し子供を授かり、マイホームを手に入れ、順風満帆だった家族の崩壊物語。幸せは、積み上げるのに時間がかかり、崩れ去るときは一瞬です。ひとつ歯車が狂うことで、すべてがズレ始め、最後には取返しのつかない状態になってしまいます。

家族全員が狂ってしまうこの映画に「二度は観たくない」「胸糞悪くて眠れない」「怖い」など、観終わる頃には、グッタリしてしまう視聴者も。

その一方で、称賛の言葉を贈る視聴者も。「邦画の最高峰」「登場人物が胸糞悪い性格ばかりなのが徹底している」「一度は観たほうがいい」というように、徹底された胸糞悪さに、むしろ清々しさすら感じているようです。

特に最後、子供を失い、妻は精神崩壊、限界を迎えた清が、マイホームを建てた時に植えたミカンの木で首つり自殺を図ろうとして失敗。泥だらけになりながら、家の中に戻り、食べかけの蕎麦をすするシーンに大きな反響がありました。なんとも言えない最後に「もう救いようがないのが伝わる」「虚しさを残す最高のシーン」「このシーンで終わることに圧倒的な後味の悪さを感じる」などの声が寄せられていました。

葛城家族の崩壊を他人事と捉えるか、自分事として捉えるか?

今回の映画のようにモラハラ気質の支配的な父親がいる家庭、リストラされる家族などは、日本に少なからずは存在している家庭です。ひとつのマイナス要因をきっかけに、たちまち崩れていく清の家族は、果たして他人事なのでしょうか。

実際「明日は我が身」と感じた視聴者も少なくありません。「家族のバランスと言うのはどこもギリギリで保っているのではないか」「一つ何かが崩れると一気に家族って崩壊する気がする」と感じた人も多いようです。

『葛城事件』は他人事やただの物語ではなく、どの家族でも誰にでも起こり得ること。まさに「明日は我が身」ではないでしょうか。

三浦友和がイメージを覆す役に挑戦と話題に!

三浦さんは、これまで俳優として強面役はあっても、どちらかといえば“正義”側が多かったのに対し、今回は圧倒的ないわゆる“悪役”。これまでのイメージを覆す役ではあったものの、完全にハマリ役だとSNSでは話題となっていました。

「個人的には三浦友和が出ている映画の中で一番インパクトのある役柄」「三浦友和怪演 すごい迫力」「大嫌いになりそうだったほどの演技力」などの声が寄せられていました。

明日は我が身の家庭崩壊物語、1度観てみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です