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「日本ドラマ史に残る大名作」「観てない人損してる」“異例の熱狂”を巻き起こすも…「いらない」“続編反対の声”が見られたワケ

  • 2025.6.14

障害を抱えながら日々の生活を送るのは、まだまだ生きづらい社会であることを痛感する医療ドラマ。一見、見た目ではわからない障害だと、人に理解されづらかったり、後遺症に苦しんだりと様々な困難が待ち受けています。障害と共に歩んでいる人が、自分が思っている以上に多く存在し、懸命に人生を歩んでいることを知るために“病に向き合う名作”ドラマ5選をセレクトしました。

本記事では第2弾としてドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)をご紹介!2024年4月15日、月曜日の22時より放送されたドラマ。障害を抱えながら医療現場で自身を再生していく一人の医師の姿をみて、何を感じるでしょうか。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

障害を抱えながら社会を生きる困難と生きづらさ…一歩一歩生き方を模索していくストーリー

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(C)SANKEI
  • 作品名:ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)
  • 放送期間:2024年4月15日〜2024年6月24日

あらすじ

杉咲花さん演じる川内ミヤビは脳外科医。交通事故で脳を損傷し、一時期の記憶を失っただけでなく、新しい記憶も1日分しか覚えられないという重度の記憶障害を患っているミヤビ。ミヤビは、記憶障害を抱えながら、脳外科医として患者を救うために奮闘します。一度寝てしまうと前日の記憶がないため、毎朝、前日に書いた日記を読み、記憶を覚えてから一日を始めています。

障害を知る周囲のサポートを受けながら、患者を救うために努力しつつ、医師として一歩一歩、歩んでいく物語。

障害を抱えて生きることの現実

ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』は、障害を抱えながら生きる一人の女性医師の物語です。一見、障害を負っているように見えない姿で、医師としての道を模索しながら、目の前の患者を救うために、あらゆる努力をしている主人公。

目に見える障害もあれば、一見何も抱えてないように見える障害もあり、目に見えない後遺症を抱えながら生きている人は、私たちが想像している以上に存在しているのかもしれません。生きづらさを抱えながらも努力し、一歩一歩進む姿に感動を覚える同作。

原作者は元脳外科医で、実際に自分の目で見た患者や周囲の苦しみ、社会の無関心さを訴えたいと作品を作ったそうです。SNSでは「脳の病気について知れるのでよかった」「脳の病気は怖い」などのコメントが寄せられており、原作者の想いも伝わっているように感じます。

ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』に託した原作者の思い

医療もののドラマは多くありますが、その中でもドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』は、現場シーンがリアルで、緊張感、臨場感が伝わるという声が非常に多く集まっていました。「医者のすごさが自然に伝わる」「社会行動障害の症例まで出てきて面白かった!」など、原作者が元脳外科医ならではのリアルさが、ドラマに反映されていたこともわかります。

原作者・子鹿ゆずる氏は、原作に命を吹き込んだドラマの制作者や演者、ドラマを見た視聴者にお礼を伝えると同時に、次のような言葉を紡いでいます。

誰もが身近な影に寄り添い、心の灯を分かち合えるような、そんな共生社会が訪れますように!
※出典:子鹿ゆずる氏X @yuzuru29929277 2024年6月25日投稿

第9話“ラストシーンの熱狂”と“続編反対”のワケ

ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』では、キャストの演技も素晴らしいと話題になっており、様々な名シーンが生まれています。その中でも第9話のラストシーンが、涙無しでは見られないと大きな話題となりました。

第9話の、ミヤビが三瓶先生に感謝の気持ちを伝えるシーン。このシーンは実際に14分間にもわたる長回しの一発撮りだったそうです。「日本ドラマ史上トップレベルのクオリティ」「日本ドラマ史に残る大名作」「観てない人損してる」「ドラマ史上ナンバーワン作品」「ドラマ史に残るというよりドラマ史を変えた」など“日本ドラマ史”にも刻まれると感じた視聴者が続出し、これまでに類を見ない熱狂を感じさせる異例のドラマとなりました。

そして、同時に、ミヤビを演じた杉咲花さんにとっても忘れられないシーンだったとか。

忘れられません。いつまでもああしていたい14分でした※出典:クライマックスを前に杉咲花と若葉竜也からコメント到着!(関西テレビ放送 カンテレ)2024年6月17日配信

1カットのために1時間以上かけてセッティングし、その場にいた製作陣全員が緊張していた、最高に贅沢な時間だったという舞台裏は、しっかり視聴者に届いていたようですね。ラストシーンの瞬間、Xでは“#アンメット”が日本トレンド1位、さらに世界トレンド1位も獲得しました。

「こんなに好きなのに続編がいらないと思ったドラマは初めて」「続編なくていい。でも、ずっとあの世界は続いていて欲しい」「考えれば考えるほど終わり方完璧すぎて続編いらない」など、あまりにも完璧すぎるが故に“続編を望まない声”が寄せられていました。

その美しく締めくくられた物語をこれ以上触れずに大切にしたいと感じている視聴者の、作品への深い愛情と敬意がうかがえます。

視聴者、出演者ともに忘れられない名シーン、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です