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歯科医師「口臭の原因になっているかも」 どの年代も気をつけたい!ドライマウスの原因になる『NG習慣』とは

  • 2025.6.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

口臭が気になったこと、ありませんか?誰でも一度は「口が臭ってるかも」と不安に思うことがあるはず。でも、その原因、もしかすると口の中の乾燥=ドライマウスかもしれません。医師も指摘する“口の乾き”が口臭と深く関係しているって知っていましたか?

この記事では、普段の生活でついやってしまいがちな、ドライマウスを引き起こす「やってはいけない習慣」について詳しく解説します。

なぜ口の乾燥が口臭の原因になるの?

まずは、なぜ口が乾くと口臭が強くなるのか、そのメカニズムを簡単に説明しましょう。私たちの口の中は唾液で潤っています。唾液は口の中の汚れや細菌を洗い流し、清潔に保つ役割があります。しかし、唾液の分泌量が減ると、細菌が増えやすくなり、口臭の原因物質が発生します。これがドライマウス、つまり口の中が乾燥し、口臭を引き起こす理由です。

ドライマウスは高齢者に多いイメージがありますが、最近では若い人でも増えています。原因は多岐にわたりますが、ストレスや睡眠時の口呼吸などからも起こり得ます。口臭の原因を根本から改善したいなら、まず「口の乾燥」を見逃さないことが重要です。

毎日の習慣がドライマウスを招いている!?驚きのNG習慣とは

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどんな習慣が口の乾燥を引き起こしているのでしょうか?歯科医師が警告するNG習慣をいくつかご紹介します。

  1. 水分補給不足
    忙しくてつい水分をとるのを忘れがちな人は要注意。唾液のもとになる水分が不足すると、口の中が乾きやすくなります。特にカフェインやアルコールは利尿作用が強いので、水分補給としては逆効果になることもあります。
  2. 口呼吸
    鼻ではなく口で呼吸をするクセがある人は、乾燥が進みやすいです。口呼吸によって唾液が蒸発し、細菌が繁殖しやすい環境に。睡眠中のいびきや無呼吸も口呼吸の一因となるので、注意しましょう。
  3. 喫煙
    たばこの煙は唾液の分泌を抑制し、口腔内の環境を悪化させます。また、煙自体が口臭の原因になるため、ダブルで悪影響を及ぼします。
  4. ストレスや疲労
    ストレスを感じると交感神経が優位になり、唾液の分泌が減ります。忙しい現代人は知らず知らずのうちに唾液の分泌を妨げていることが多いのです。
  5. 合わない義歯や口の中のトラブル
    入れ歯のフィット感が悪かったり、虫歯・歯周病があると口の中が刺激されて乾燥を招くことがあります。定期的な歯科検診も忘れずに。

これらの習慣は、すぐに改善できるものも多いので、心当たりがある方は今日から気をつけていきましょう。

口臭の原因はさまざま

口臭の原因は複雑ですが、その1つに口の中の乾燥=ドライマウスがあることを理解していただけたでしょうか?口臭予防はただ歯を磨くだけではなく、生活習慣を見直すことも大切です。水分をこまめに摂って口呼吸を控え、禁煙やストレスケアを心がけることで唾液の分泌を促しましょう。

また、定期的な歯科検診での健康チェックも欠かさずに、きちんと歯や口の中の状況を把握するところからはじめましょう。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院