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「いつやめてもいい」映画製作費28億円の借金を完済→引退かと思いきや…70代の今もコンサートに励む【大御所歌手】とは?

  • 2025.6.23
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(C)SANKEI

芸能界では、節目で引退を選ぶアーティストも少なくありません。 しかし、ある大御所歌手は、28億円もの借金を完済したあともなお、ステージに立ち続けています。 しかも現在70代。 体力的にも簡単ではないはずのコンサートを続ける理由とは、何なのでしょうか。

その人物は、かつて映画製作に挑戦し、多額の借金を抱えながらも、30年をかけて完済。 引退を考えたこともあったといいますが、ある出来事が彼の心を変えました。 波瀾万丈の人生を歩んだこのアーティストが、今なお歌い続ける理由に、胸を打たれる人も多いのではないでしょうか。

映画製作費28億円の借金を完済→引退かと思いきや…70代の今もコンサートに励む大御所歌手とは?

さてここでクイズです!

映画製作で28億円の借金を抱えながらも、30年かけて完済。 そのあと”引退してもいい”と語っていたものの、現在も全国でコンサートを続ける70代の大御所歌手とは誰でしょう?

ヒント…

①代表曲は『関白宣言』『案山子』『北の国から』など

②ヴァイオリニストを目指していた少年時代を経て、国民的シンガーソングライターになった

「いつやめてもいい」

正解は…さだまさしさんです!

2025年6月8日に配信されたYahoo!の動画チャンネル『RED Chair』でのエピソード。さだまさしさんは、13歳で単身上京し、ヴァイオリンの天才少年として将来を嘱望されていました。 しかし、家業の失敗により経済的に困難な状況に追い込まれ、ヴァイオリニストの道を断念。 紆余曲折を経てシンガーソングライターとして活躍を始めました。

1980年代には、映画『長江』の製作に挑戦。 結果として28億円もの借金を抱えることになりますが、全国でコンサートを重ね、30年かけて完済しました。 その回数は、まもなく4700回に到達する見込みです。

「借金を返済したら、引退しようと思っていました。30代、40代と厳しいスケジュールをこなしてきたので、これが続くとも思えなかったし。返済して責任を果たしたら、いつやめてもいいだろう、と。」

そう語っていた、さださんの心境を変えたのが、2011年の東日本大震災でした。

「だけど、東日本大震災が起きたんです。そのときに、自分の人生を自分で制御するのは傲慢だと思ってね。自由に音楽ができる環境にあって、何を根拠にやめるのか。お客様が一切来なくなったり、声がまったく出なくなったりする日が来たら、消えていくもの。消えるまで、やるべきじゃない?って。それからは、やめるということは考えないですね」

震災以降は、被災地支援や基金設立にも力を注ぎ、音楽の力で人々に寄り添い続けています。

エピソードを知るとより好きになるかも!

借金という試練を乗り越え、自らの活動を通して支援と希望を届けてきたさださん。 引退を選ばず、いまも歌い続ける姿は、まさに“生きる伝説”といえるでしょう。

これからもその歌声は、多くの人々の心を励まし続けていくに違いありませんね!