「一言も覚えてきてなかった」相方が“セリフを覚えられない”ことで、コントを諦めた【ベテラン芸人】とは？

時代が変われば笑いも変わります。芸人たちは日々進化するお笑いの世界に身を置きながら、時代の波と向き合い続けています。そんななか、”もうコントはやらない”と語ったあるベテラン芸人の発言が、業界内外にじわりとした反響を呼んでいます。

2025年5月31日深夜放送のMBSラジオ『アッパレやってまーす！』に出演したお笑い芸人が、コンビでの今後のコント披露について語り、その理由に“今の芸人のレベル”と“相方のクセ”を挙げました。

「一言も覚えてきてなかった」相方が“セリフを覚えられない”ことで、コントを諦めた【ベテラン芸人】とは？

さて、ここでクイズです！

「今の子たちレベルが違う。みんなおもしろい」と語り、自らコンビでのコント披露を諦めた男性芸人は誰でしょう？

ヒント…

①現在は情報番組のMCなどで活躍中

②相方はかつて不祥事により活動休止し、現在復帰しているお笑いコンビの一人

「今の子たちレベルが違う。みんなおもしろいからね…」

正解は…お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次さんです！

コンビで最後にコントをしたのは約10年前。その舞台は、相方・山本圭壱さんが活動復帰した際の全国ツアーでした。以来、漫才やコントの披露は途絶えており、今後の可能性について問われると、「もうやらない」とはっきりと答えました。

その理由について、「今の子たちレベルが違う。みんなおもしろいからね…」と、現在の若手芸人たちのレベルの高さを讃える一方で、もうひとつの大きな要因として山本さんの“クセ”を挙げました。

実は、加藤さんがネタを作っても、山本さんはセリフをなかなか覚えてこないというのです。CM撮影の現場では、「セリフ一言も覚えてきてなかった」と暴露。さらに、「全然覚えられないから」と何度も同様のことがあったことを明かしました。

「人のせいにするな！コントとか無理じゃん！」

山本さんが「加藤（さん）の顔を見るととんじゃう」と弁明すると、加藤さんは笑いながら「人のせいにするな！コントとか無理じゃん！」と一蹴。「（山本さんは）頭から適当なこと言ってんの。怖かったもん。目が泳ぎだして適当なことしゃべりだす」と本音を明かし、「一番大事なところを適当に変えて言っていた」と振り返りました。

午前中に撮影を終え、午後に再開した際も”一切セリフを覚えていなかった”とし、山本さんの“覚えないクセ”が改善されない限り、コンビでのコント再開は難しいと語りました。「今の時代には恥ずかしいですよ」と、自身のなかで区切りをつけたようです。

エピソードを知るとより好きになるかも！

芸人として数十年のキャリアを誇る加藤浩次さんが語った“引退宣言”にも似た発言には、お笑い界の現実がにじみ出ていました。若手芸人たちが高度な完成度でネタを磨き上げるなか、適当なままでは立ち向かえない。その厳しい自覚が、決断を後押ししたのでしょう。

一方で、相方への信頼と愛情も感じられるやり取りには、長年コンビを組んできた者にしかわからない絆も見え隠れします。ネタの表舞台からは離れたとしても、極楽とんぼの名はこれからも別の形で輝き続けるはずです！