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47年前、日本中の心を奪われた“19歳の伝説歌姫” 時代を超え今なお愛される“旅立ちの歌”の誕生

  • 2025.7.2

 

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写真:photoAC(イメージ)

「47年前、19歳の歌姫による“旅立ちの歌”が生まれたのを覚えてる?」

1978年(昭和53年)のエンタメシーンといえば、昭和歌謡が大きく盛り上がっていた時期である。ピンク・レディーの『サウスポー』や『モンスター』、沢田研二の『LOVE(抱きしめたい)』、キャンディーズの『微笑がえし』などがチャートを賑わせていた。また、4月には後楽園球場でキャンディーズの解散コンサートが行われた。映画では前年にアメリカで公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が日本で公開されたのもこの年だ。

そんな1978年の11月、数々の世代を超えた2025年の今なお愛される“ある曲”がリリースされる。

山口百恵さん(当時19歳)の『いい日旅立ち』(作詞:谷村新司、作曲:谷村新司)である

作詞作曲に谷村新司(アリス)さんを起用。国鉄(日本国有鉄道・現JR)のキャンペーンソングとして作られたこの曲は、彼女の歌手キャリアの中で代表的な曲の1つとなった。

聴く人の心に響く、歌詞とメロディ

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1978年、「日本歌謡大賞」ノミネート発表会にて / (C)SANKEI

1980年の電撃引退から約45年がたった今なお、伝説的な存在となっている山口百恵さん

彼女は1970年代の日本の音楽シーンを代表するアイドル、歌手だった。また、女優としても映画『伊豆の踊子』、テレビドラマ『赤いシリーズ』(TBS系)など数多くのヒット作に出演した。

そんな彼女が歌う『いい日旅立ち』の最大の魅力は、その歌詞とメロディといえる。

歌詞は旅の情景だけではなく、人生の節目である大切な人との別れ新しい出発、そして「日本のどこかに私を待ってる人がいる」に表されるそれでも前を向く、ここから待ち受ける“未来への希望”をテーマにした“人生の一場面に寄り添う応援歌”とも言えるだろう。

当時の国民の心に強く響き、特に「旅立ち」というテーマは、人生の転機を迎える多くの人々にとって共感を呼ぶものだった。メロディは、歌詞の持つ感情を巧みに引き出し、穏やかながらも力強さ特徴的。山口百恵さんの歌声は、その歌詞の切なさや前向きなエネルギーを見事に表現しており、聴く者の心を奪っていった。

『いい日旅立ち』は、彼女のアイドル歌手としてのイメージを超え、成熟した歌手としての一面を見せる作品となった。

日本中の心を震わせた、19歳の伝説アイドル

『いい日旅立ち』は、リリースから47年が経った今でも、その魅力を色あせることなく、当時のファンだけでなく多くの人々に愛され続けている。今でも一部の駅で車両の接近時や一部の新幹線で『いい日旅立ち』のメロディを聴くことができる。

また、これまで多くの人気歌手にカバーされれいるのも時代を超えて支持されている証拠だろう。

リリース当初から多くの人々の琴線に触れ、今もなおその魅力を色あせることなく愛され続けている。山口百恵さんの歌声、歌詞、そしてメロディが織り成す一体感は、何度聴いても心に残り、感動を与えてくれる。

この曲は、これからの時代ごとに新たな世代にも受け継がれ、50年、100年と長く愛されていくことだろう。


※本記事の内容は、作品に対する筆者個人の感想や解釈を含みます。ご了承ください。