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古古古米だの備蓄米だの騒がれてるけど…63歳米農家の“切実な主張”に「父親すげーなと思った」

  • 2025.6.16
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

お米の値段が、「5キロで4,000円以上」など高止まりした状況が続いています。安い備蓄米が流通し始めるなどしていますが、「近所のスーパーでは高いまま」「何軒もお店を巡ってお米を買った」という人も多いでしょう。

Miso(@miiiiii_stgrm)さんが、「兼業米農家の父のプライド」についてThreadsに投稿し、「そんな方が作った米だから大切に食べたい」「お父様ありがとう」と注目を集めています。

いったいどんなプライドを持ってお仕事されているのでしょうか?

気になる投稿が、こちら!

Threadsで見る

投稿者さんのお父様は、3交替勤務をこなしながら、5つの田んぼでお米を作る兼業農家さん。夜勤明けでも、田植え、草刈り、稲刈りなどの作業に汗を流しているそうです。

きっと本当ならすぐにでも布団で休みたいはずですが、大切なお米をほったらかしにはできないのでしょう。心を込めて育ててくれているのですね。

これだけ手間も時間もかけているのですから、社会の状況に合わせて少しばかり値上げしても問題はないはず。しかし、お父様は「俺は儲けではなく食べたい人に米を味わって食べて欲しいから」と値上げはしないことを明言しているそう。

この言葉からは、日本の主食であるお米を作る農家さんとして、多くの消費者に米を届けたいというプライドを感じます。

こうした方たちに、多くの人の生活が支えられているのですね。投稿者さんに詳しいお話を伺いました。

「自分は自分」という意思が強い人

投稿者さんに詳しくお話を伺いました。

---とても尊敬できるお言葉ですね...!お父様のご意見を聞いた時のお気持ちをお聞かせください。

お父さんから、「高騰しても今のままの値段から上げるつもりはない」と聞いた時は、正直そうだろうなと思いました。昔から父は、他人と比べず「自分は自分」という意思が強い人です。お米を出荷して、商業施設で倍の値段で売られていても、常連さんにはそのままの値段で販売していました。

---自分というものをしっかり持っている方ですね。田んぼを守り続けることへの思いや、ご家族として感じてこられたことがあれば教えていただけますか?

日本は「米」があるからこそ日本食が成り立っていると思います。祖父からお米を大事にすると学んで来たからこそ、私たち家族も守り続ける意味があると感じています。なので父の真っ直ぐな姿勢を尊重し、これからもお米の文化を守っていきたいと思います。

---田んぼだけでなく、農家としての誇りも代々受け継いできたのですね。物価高や備蓄米の問題など、農業を取り巻く厳しい現実の中で、あえて“値上げしない”という姿勢を貫くことに対し、ご家族としてどのように感じておられますか?

物価高騰や備蓄米などの報道がありましたが、周囲からの声を参照すると、消費者はとてもじゃないけど大好きなお米を買い続けることが難しい現状にあり、「パンや麺類に切り替えている」と言う声も上がっていました。米離れすることは、国民が望んでいることではなく、「食べたくても食べられない現実」に陥っていると思います。
私たち家族も父の気持ちと同じであり、少しでも安く消費者の元へ渡り、美味しいお米を食べてほしいと言う気持ちが大きいです。

---やはり日本人の食卓には、美味しいお米が欠かせないでしょう。日々努力してくださっている農家さんたちに対し、頭が下がります。

スーパーマンですよ

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

でもそんな方が作った米だから大切に食べたいと思うし、その対価がしっかりあっても良いと思います。
そして何よりお身体を大切に
お父様ありがとうございます 大切にお米をいただきます
交代勤務して農業は凄いですよ。スーパーマンですよほんとに

近年、食品を廃棄する「フードロス」も社会問題になっています。お米をはじめとするさまざまな農作物を作る農家さんたちの思いに応えるためにも、消費者は安く買うことだけでなく、「いかに余らせることなく大切に食べるか」という点も考えたいですね。

取材協力:Miso(@miiiiii_stgrm)さん