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「今度はボクがママを守ってあげる!」愛情たっぷり、キタキツネの子育て【北海道のかわいい動物たち】

  • 2025.5.26

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年5月19日〜5月23日ピックアップ分)

これはもう〝持ってる〟としか・・

Sitakke
撮影:y.odamon さん

桜の花とシマエナガの組み合わせ、とってもステキです。
バドミントンのダブルス的に言うと、「サクシマ」ですかねー。

桜の花に集まる鳥といえば、すぐにメジロが思い浮かびます。
メジロは、桜の花の甘い蜜を目当てにやって来るので、比較的サクラの花といっしょに撮影しやすく、「サクジロー(桜とメジロなので)」という言葉もわりと知られています。

しかしながらシマエナガは、虫などが大好物な〝肉食系〟なので、桜の木や花には、はっきり言って全く興味がありません。
なのでひたすら、偶然に、シマエナガが桜の花に、とまってくれるのを待ち続けるしかないのです。

@y.odamon さんは、シマエナガの写真を撮るために、本州から〝北海道通い〟をなさっていらっしゃる、まさに〝シマエナガ沼〟にハマっちゃった方のおひとり。
北海道在住のシマエナガウォッチャーでもなかなか困難な「サクシマ」を、本州からいらっしゃってゲットなさるのは、もう〝持ってる〟としか言い様がありません!

子ギツネの〝冒険〟どんどん拡大中!

Sitakke
撮影:yui___araki さん

〝冒険〟の行動範囲が、どんどん拡大中の子ギツネちゃんなのでしょうか?
まだ、下半身はキツネ色になりきっていないし、目の色も青っぽく、幼さが残っていてかわいらしいですね。

キタキツネは、通常4〜6匹ほどの子どもを産み、育てますが、無事、オトナにまで成長できるのは、1〜2匹くらいではないかと想像します。
(*もしそうでないとしたら、北海道はキタキツネだらけになってしまいますので)

何事にも積極的で、いつも新しいことに挑戦する活発な子や、それとは逆に巣からなかなか離れようとしない臆病な子など、キツネの子もその性格は様々ですが、活発な子がクルマにひかれてしまったり、臆病だった子が、しばらくぶりに出会ったら立派に成長していたりと、どの子が無事オトナになれるのかは、想像がつきません。

ただ確実に言えるのは、人間から〝餌づけされた子キツネ〟は、夜、クルマのライトに向かって行ってひかれてしまったり、与えられた食べ物のせいで、疥癬(かいせん)という病気になってしまうなど、命を落としてしまう確率がとても高くなります。

もし子ギツネを見つけても、絶対に食べ物を与えないでほしいです。

ピンと伸ばしたシッポのワケは?

Sitakke
撮影:shou_213 さん

軽やかですねー、小さい体ですが、生命力にあふれていますね。
ピンと伸びた長いシッポには、バランスをとる以外に、何か意味があるのでしょうか?

ネコが、シッポをピンと伸ばしているときは、うれしいとき。
イヌが喜んでいるときは、尻尾を振りますね。

シマリスも尻尾を振るときがあります。
「モビング」と呼ばれる行動で、尻尾を大きくふくらませて左右に振るのです。

これ実は、喜んでいるのではなく、敵がいることを近くのリスに知らせたり、イライラしている時になどにも見せる行動なのだそう。

とはいえ「きょうの1枚」の、このピンと伸ばしたシッポはおそらく、「きょうはご機嫌だぜ!」って感じに見えるのですがどうでしょう?

ボクも外を見たいんだってば!

Sitakke
撮影:shin228_momo さん

巣穴の入り口から、3匹の子リスが、それぞれに外を見ようとしているのでしょうか?
入り口が小さいので、もうぎゅうぎゅうで、いちばん下の子が、とっても窮屈そうですねー。

「ねえねえ、ボクも外を見たいんだってば!」なんて声が聞こえてきそうです。

今度はボクが ママを守ってあげる!

Sitakke
撮影:jun__wakasa さん

このお写真のキャプションに「チビちゃんだけど、疲れている親を、励ましているように見えました」とありました。

ホントですねー、子育てにお疲れ(?)のママの顔に、自分の顔をくっつけて、「ママ、いつもありがとう!ママ、大好きだよ!」とか「今度はボクが、ママを守ってあげる!」とか言っているように見えます。

キタキツネの子育ては、本当に愛情たっぷり…、その様子を見ていると、自分が子どもだった頃のことを思い出します。

それは、恐ろしいことや、不安なことなどまったく考える必要なく、ただただ親の愛情に包まれていた時間でした。

獣医師で写真家、そして随筆家でもある竹田津実さんが、こうおっしゃっていたことを思い出します。
「北海道に暮らすほ乳類で、父親も子育てに参加するのは、3種類の動物だけ…キツネとタヌキ、そしてニンゲンです」と。

そんな共通点があるキタキツネ夫婦の子育てだからこそ、見ているとつい、自分が子どもだった頃のことを思い出させてくれるのかも知れません。

文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa

インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクトでは、フォローしていただいた方に、北海道の動物たちのかわいい写真を、月〜金曜日の毎日、インスタグラムで配信しています。

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