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「地上波では放送できない」「度肝抜かれた…」“過激すぎる描写”に視聴者戦慄…「一生忘れられない」衝撃的な問題作

  • 2025.6.20

観る人の心に深い感動や共感、時には衝撃や苦悩をもたらすような作品が邦画には多くあります。今回は、そんな“感情を強く揺さぶる”邦画5選をセレクトしました。

本記事では第1弾として、2011年公開の映画『冷たい熱帯魚』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“感情を強く揺さぶる”邦画『冷たい熱帯魚』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『冷たい熱帯魚』
  • 公開日:2011年1月29日

あらすじ

小さな熱帯魚店を営む社本信行(吹越満)は、死別した前妻の娘・美津子(梶原ひかり)と現在の妻・妙子(神楽坂恵)の不仲に挟まれ、波風立たない日々を送っていました。しかし、家庭の確執から目を背ける信行の態度は、ついに娘の万引きという非行を招きます。

スーパーでの万引き発覚で窮地に陥った社本を救ったのは、大型熱帯魚店を経営する村田幸雄(でんでん)でした。村田はスーパーの店長に口利きし、さらに美津子を自身の店でバイトとして雇い入れます。その親切で人の良さそうな村田と妻・愛子(黒沢あすか)に、社本一家は次第に魅了されていきます。

そんなある日、信行は村田と愛子が人間を殺害し、遺体を解体・焼却する恐ろしい現場を目撃してしまいます。村田はトラブルを起こした人間を次々と手にかけ、遺体を消滅させる「遺体なき殺人」を繰り返す連続殺人鬼だったのです。信行は、村田が作り上げる悪夢のような世界から抜け出せなくなり、破滅へと引きずり込まれていくのでした―。

映画『冷たい熱帯魚』の見どころ※ネタバレあり

同作は、園子温監督ならではの演出が光る一作となっています。暴力描写、過激な表現をものともせず、独特のユーモアを織り交ぜながら、人間や社会に潜む狂気や闇をえぐり出す演出は多くの方の心に刻まれる作品となる大きな要素のひとつです。

そんな園子温ワールドに対し、「めちゃくちゃ気持ち悪くなった」「『冷たい熱帯魚』を観た時は、しばらくお肉は食べられないなと思いました」とコメントする方もいたようです。

一方で、そんな園子温ワールドに爪痕を残した吹越満さんとでんでんさんの演技に高い評価が集まりました。吹越さんは平凡で気が弱いながらも、最後には村田の狂気に巻き込まれ狂気に染まっていく男を快演。でんでんさんは、人を支配し破滅に導くサイコパスな表情や言動を巧みに披露し、視聴者に強烈なインパクトを残しました。

表裏のギャップがありすぎる殺人鬼役を演じた名俳優

映画『冷たい熱帯魚』で、バラバラ殺人を繰り返す村田幸雄役を演じたでんでんさん。一見優しそうなおじさんでありながら、嬉々として殺人・遺体の解体を行う非常にショッキングな役を熱演。

その怪演と見事な脚本に、「でんでんがとにかく良い」「演技に度肝抜かれた」「一生忘れられない」「今まで観てきた中で一番グロい」「地上波では放送できない」と恐怖と称賛の声が相次ぎました。

まだ映画『冷たい熱帯魚』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“グロ描写の裏に隠された人生に対するメッセージ”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です