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「あまりにも酷い」「ほんとに地獄」“惨すぎる展開”に苦言も…だけど「超える作品はもう出てこない」日本を揺るがした衝撃ドラマ

  • 2025.6.17

老若男女問わず、幅広い世代から人気を集めるNHK“連続テレビ小説”シリーズ、通称・朝ドラ。1961年の放送開始から2025年までに112作もの作品が制作され、“最高傑作”と称される作品は1つに限りません。今回は、そんな“史上最高の朝ドラ”5選をセレクトしました。

本記事では第3弾として、1983年放送のドラマ『おしん』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“史上最高の朝ドラ”『おしん』

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(C)SANKEI
  • 作品名:『おしん』
  • 放送期間:1983年4月4日~1984年3月31日

あらすじ

1983年4月4日から1984年3月31日放送のNHK“連続テレビ小説”第31作目となった作品。

ある日突然、スーパーマーケットチェーンの創業者として成功を収めた晩年の田倉しん(乙羽信子)は、家族に何も告げずに家を出て、自身の人生を振り返る旅に出ます。血の繋がらない孫として育った大学生の八代圭(大橋吾郎)は、しんが語っていた思い出話を頼りに彼女の生まれ故郷である山形県の廃村へと向かいました。

圭はやっとの思いで、雪深い山奥にしんの姿を捉えます。そんな圭に対し、しんは、この旅がこれまでの人生で何を得て何を失ったのか、そして事業に邁進する息子・仁(高橋悦史)のどこで育て方を間違えたのかを振り返るためのものだと打ち明けるのでした。それから、回想の形でしんの幼少期(小林綾子)からの苦難が描かれていきます―。

※しんの青年期(田中裕子

最高視聴率62.9%の驚異的な数字を記録!ドラマ『おしん』の見どころ※ネタバレあり

ドラマ『おしん』は、期間平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%という驚異的な数字を記録した大人気作品。1963年以降に放送されたドラマのなかで歴代No.1の視聴率であり、数多くの方を魅了した作品となっています。

そんなドラマ『おしん』は、飢え、差別、失恋、関東大震災、不況、戦争での家族との死別など、想像を絶するような苦難の連続にも負けないおしんの生き様が見どころ。決して諦めず、常に前向きに、ひたむきに生き抜こうとするおしん。“オシンドローム”という流行語まで生まれました。

作品を視聴した一部の方からは「あまりにも酷い」「ほんとに地獄」などの声も寄せられていたようです。一方で、SNSなどでは「人として大事な事が詰まった素晴らしい作品」「テレビドラマの金字塔ともいうべきドラマ」「超える作品はもう出てこない」「もはや伝説」など、絶賛するコメントで溢れていました。

驚きの撮影裏と大物女優の快演

同作では、主人公の少女期・谷村しんを演じた小林綾子さんと母・ふじを演じた泉ピン子さんが真冬の極寒の川に飛び込むシーンが登場します。過酷な撮影に臨んだ泉ピン子さんは、インタビューで次のように話しました。

寒いなんてもんじゃない。あまりの冷たさに痛いんですよ。撮影は寒さと痛みとの戦い。6時間、命がけで演じました。また、川の流れが速くて、気を抜くと流される。顔も体も真っ青になった。あれほどきつい撮影は、俳優人生50年でも最初で最後です。出典:『最高視聴率62.9%朝ドラ記録の『おしん』泉ピン子が語る「命がけの撮影」』FRaU 2025年5月22日配信

過酷な撮影を乗り越えた泉さんと小林さんの役者魂に、驚愕せざるをえないエピソードです。各キャストのあまりにも見事な演技によって、ふじ宛に100万円がNHKに送られてきたこともあったとか。SNSでは「おしんの泉ピン子、素晴らしすぎるのよね」「おしんの頃の泉ピン子にグッとくる」「田中裕子の演技凄かった」「役者がまたすごすぎる。まさに命がけの演技」など放送から40年以上経った今でも、その快演は語り継がれています。

まだドラマ『おしん』を観たことがない方、また本記事を読んでドラマ『おしん』に興味を持っていただけた方は、“激動の時代を生き抜いたおしんの姿”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です