上演中のおしゃべりや帽子…舞台観劇中のマナー違反をする理由とは？「すぐ感想を言いたい」「ツレに解説する」

2025.6.25

昨今、演劇やミュージカル、歌舞伎やお笑いと観劇に挑戦する人が増え、舞台観劇が趣味という人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな中、静かな舞台でおしゃべりをしてしまうお客さんや、帽子を脱がないことで周りの人の観劇の妨げをしてしまうお客さんもいるのだそう。舞台俳優さんや観劇する人のSNSアカウントでは、嘆きの声がよく投稿されています。

そこで今回は、弊社のアンケートに寄せられた「舞台観劇中のマナー違反2選」を紹介します。

１、舞台を観劇中におしゃべりをするのはなぜ？

舞台俳優をされている方のSNSアカウントで、「上演中の会話は控えてほしい」といった趣旨の投稿がされ、話題になりました。

そこで、舞台を観に行くことがある人限定で「観劇中におしゃべりをしたことがある」という人に、その理由をアンケートで伺ったところ、次のようなコメントが寄せられました。

舞台内容を話したいこともあるのでしゃべることも全然ある。迷惑をかけないレベルなら全然OKだと思います。
（20代男性・フリーター）

おしゃべりと言っても、回りに迷惑にならないように、連れに舞台の内容を説明したり、解説したりしてしまいます。
（40代男性・愛知県）

目の前を推しの俳優さんが走っていったとき、隣に座っていた友人に思わず「カッコいいねー」と小声でおしゃべりしたことがあります。
（30代女性・会社員・中国地方）

おしゃべり、というと微妙なところではあるのですが、誰かと行って、無言で観るということはあんまりないです。
（30代男性・自営業）

友人と言っていて、少し話したが前に座っていたお客さんに睨まれてしゃべったらいけないんだと思った。それからは黙って見るようにしている。
（30代女性・看護師・山口県）

舞台を観劇中におしゃべりをしたことが「ある」という人が69票、「ない」という人が231票が集まり、ないという方が大半という結果になりました。

おしゃべりしたことがないという人からは「演者さんに失礼だから」「周囲の人に迷惑がかかるから」「自分が舞台に集中したいから話さない」という意見が多く見られました。

劇場での特別な体験を誰かと分かち合いたくなる気持ちはわかりますが、観劇中のおしゃべりは演者さんや他のお客さんの迷惑になってしまう可能性が大いにあります。

話したい気持ちは終演後まで取っておき、余韻に浸りながら思い切り感想を語り合うのも、観劇の楽しみのひとつかもしれませんね。

２、帽子を被ったまま舞台を観る理由を教えて

よく舞台を観劇するというSNSアカウントで「前の席の人の帽子が大きくてステージが見えづらかった」といった趣旨の投稿がされ、話題になりました。

そこで、「帽子を被ったまま舞台を観たことがある」という人に、その理由をアンケートで伺ったところ、次のようなコメントが寄せられました。

ニット帽ならば高さがないので、かぶった状態でも後ろの人が見えにくいことはないと思ったから。
（40代男性・関東地方）

室内では帽子を取れという文化はもう古いと思っているので、別にかぶっていても問題ないと思う。
（30代男性・会社員・東京都）

キャップを被って鑑賞することはあります。ファッションの一部だと思っているので、とくに脱がない。
（40代女性・パート・神奈川県）

頭がすうすうするから。その日はエアコンが効いてなく、丁度ニット帽を被っていたので暖かかった。
（50代男性、会社員、愛知県）

帽子を被ったまま舞台を観たことが「ある」という人が24票、「ない」という人が276票が集まりました。

観劇中は帽子を被らないという人からは、「後ろの人の迷惑になる」「室内では帽子を取るのがマナー」「演者さんに対して失礼」という意見が多くありました。

また、帽子を被ったままという人の中には、「頭に怪我をしていた」という方や、劇場にも事情を説明し、承諾をいただいていたという人もおられました。やむを得ない事情のある方もいるということは念頭に置いておくと良いでしょう。

劇場でのマナーは、時代や個々の事情によって捉え方が変わることもありますが、共通するのは「周囲への配慮」。舞台鑑賞は多くの人が一緒に楽しむ場なので、後ろの人の視界を遮っていないか、演者さんへの敬意を忘れていないか、今一度考え直してみてはいかがでしょうか。

舞台観劇中の"おしゃべり"と"帽子着用"に波紋

舞台観劇中のマナーについて、2つの迷惑行為を紹介しました。おしゃべりや帽子着用は、他の観客や舞台上の演者さんに迷惑をかける可能性が高い行為です。

劇場は多くの人が一緒に特別な時間を過ごす場所であり、演者さんへの敬意を示す場でもあります。ちょっとした気遣いが、誰もが集中して舞台を楽しめる環境づくりにつながります。

次回観劇に行ったときは、改めて劇場でのマナーを意識してみると良いかもしれませんね。

※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2025/2/6〜2025/2/7、2025/2/25～2025/2/26
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問／舞台を観に行ったことがある方限定
・有効回答数：各300