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トム・クルーズ、『レインマン』でダスティン・ホフマンと共演できたのは妹のおかげ

  • 2025.5.13
RAIN MAN - Dustin Hoffman and Tom Cruise, 1988

トム・クルーズが、名作『レインマン』(1988)でダスティン・ホフマンと共演できたのは、妹キャス・メイポザーのおかげだそうだ。英国映画協会のインタビューで、「ホフマンと会ったのは、彼がブロードウェイで『セールスマンの死』のリバイバル公演に出演しているときでした。『あそこにダスティン・ホフマンがいる。行って挨拶しなさいよ』と妹に言われたんです」と明かした。

若手俳優としてブレイクしたばかりで、出演作は『タップス』や『アウトサイダー』、『卒業白書』など6作品のみだったトムは当時、リドリー・スコット監督作『レジェンド/光と闇の伝説』の撮影中だった。ダスティンが自分のことを知っているわけないだろうと、妹の提案を突っぱねようとしたトムは、こう振り返る。「ダスティン・ホフマンのところになんて行かないと拒否したけれど、妹は『行かないなら、私が行って挨拶する』と言うんです。なんてことだと思いました」

妹に恥をかかされるのではないかと恐れ、仕方なく挨拶へ行くことを決意したが、ダスティンはそんな彼に快く対応してくれたそうだ。「彼のところに行って挨拶とすると、なんと僕の名前を知っていたんです。あんな方から僕の名前を聞くなんで、不思議な感じでした」。ダスティンは、トムと妹に『セールスマンの死』のチケットをプレゼントし、公演後は楽屋にも招待。楽屋を訪ねたトムに「いつか共演しよう」と声をかけ、トムも「ぜひ」と答えたというが、それから2年後に実現したのが『レインマン』だった。

左からトム・クルーズの母メアリー・リー・メイポザー、元妻ケイティ・ホームズ、妹のキャス・メイポザー。
Mary Lee Mapother, Katie Holmes and Marian Mapother 左からトム・クルーズの母メアリー・リー・メイポザー、元妻ケイティ・ホームズ、妹のキャス・メイポザー。

バリー・レヴィンソン監督による『レインマン』は、サヴァン症候群の兄レイモンド(ダスティン)と、父の訃報を受けて初めて兄の存在を知った弟チャーリー(トム)の交流を描くロードムービー。アカデミー賞で作品賞にも輝いたが、トムにとってダスティンから多くのことを学ぶ機会となったそうだ。「ホフマンとは2年間一緒に仕事をしました。彼が教えてくれたことの1つに、『クレイマー、クレイマー』の経験がありました。ダスティンは、息子役の俳優の才能を引き出すことに重きを置いて、シーンを構成したと教えてくれました。俳優のニーズに沿った撮影を行う方法です」

トムは後に『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の撮影で、当時11歳だったキルスティン・ダンストと、『ザ・エージェント』ではジョナサン・リプニッキと共演する機会があったが、ダスティンのアドバイスが生きたと話す。「子どもと仕事をするときは、スタッフが彼らのクリエイティブな流れを突然絶つことがないよう、細心の注意を払っています。子どもたちは素晴らしい仕事をします……プロフェッショナルなのです。映画の中で最高の演技をしたいと望んでいる。仕事が何たるかを知っていて、誇りを持っているのです。僕は決してそれを軽視しません。大人の共演者や撮影現場にいる人たちと同じように、彼らに敬意を払っています」

Text: Tae Terai

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