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26年前、日本中の若者たちが胸を打たれた“自分に向けた応援歌” 100万枚超を売り上げた“革命的な名曲”

  • 2025.5.31

「26年前、どんな音楽に励まされていたか覚えてる?」

1999年、TVから連日流れていたのは、浜崎あゆみの力強い歌声だった。1999年7月14日発売の『Boys & Girls』(作詞:ayumi hamasaki、作曲:D・A・I)ーー。見事週間売上1位を獲得したが、その曲はただのヒットソングではなかった。このアップテンポな曲が鳴り響くたびに、若者たちは自分の不安や葛藤、そして希望を重ね、明日への一歩を踏み出す力に変えていた。

『poker face』(1998年)のデビューからわずか1年余り。彼女は“カリスマ”として、すでに絶大な存在感を放っていた。ハイテンポなサウンドにのせて歌われる、切実なほどにストレートな言葉たち。

時代に置いていかれそうな若者の心に、しっかりと刺さっていた。

26年前、日本中の若者たちが胸を打たれた“自分に向けた応援歌”

1999年は、世紀末のざわめきと共にテクノロジーや情報の波が急激に押し寄せた時代だった。NTTドコモが「iモード」のサービスを開始したのも1999年2月である。

そんななか、浜崎あゆみは『Boys & Girls』で“誰でもない自分自身”として自問自答しながら生きていくことの難しさと、それでも信じることの美しさを疾走感あるメロディで歌い上げる。

誰かの理想に合わせる必要なんてない、自分の足で立ち、自分の夢を信じていいと、音楽で真っ直ぐに伝え続けた。その姿は、当時の若者たちにとって新たな“道標”のようでもあった。

それは、彼女自身が“浜崎あゆみ”という存在を貫きながら、世間と葛藤していたからこそ放てたリアルなメッセージだったと言えるかもしれない。

ライブで体感する、“共鳴”のエネルギー

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(C)SANKEI

『Boys & Girls』は、浜崎あゆみのライブにおいても欠かせない定番曲のひとつ。

サビ部分では彼女がマイクを観客に向けて差し出しす。それに応えるように集まった満員の観客が叫ぶように歌い返す光景は、この曲がどれほど多くのファンの心に刻まれてきたかを物語っている。

その光景は、まさに“共鳴”。個の叫びが、やがて大きなうねりとなって“時代”を作っていった。その一体感は、会場を揺らす“エモーションの渦”として、今も多くのファンの記憶に刻まれている。

また『Boys & Girls』は、累計100万枚超を売り上げており、浜崎あゆみの代表曲の一つとなっている。

四半世紀を越えてなお輝く、“革命的な名曲”

あれから25年。不器用でもまっすぐに進もうとしたあの頃の気持ち。

迷いながらも「自分で在る」ことを選んだあの頃の痛み。それらをすべて抱きしめてくれる一曲が、今も変わらずそこにある。

『Boys & Girls』は、青春という名の一瞬を永遠に刻みつけた、平成という時代の象徴だ。そして令和の今も、そしてこれからもその輝きは色褪せることがないだろう。


※この記事は執筆時点の情報です。