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31年前、日本中が心惹かれた“飾らぬカリスマ” 売上200万枚超の大ヒットを記録した“唯一無二の存在”

  • 2025.5.31

「31年前のあの夏、どんな歌声が頭から離れなかったか覚えてる?」

唯一無二で、誰にも真似できない存在感——。1990年代、TVをつければ、そこにいた。ロングヘアーに、少しハスキーな声、そしてまっすぐな瞳。

その人物の名前は、篠原涼子。典型的なアイドルでも、王道の女優でもなかった。けれどその中間に立ちながら、“誰にも真似できない存在感”で、一躍時代の顔となった。

とくに1994年、「篠原涼子 with t.komuro」として7月21日にリリースされた『恋しさと せつなさと 心強さと』(作詞:小室哲哉、作曲:小室哲哉)は、まさに社会現象となった。

アニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』の主題歌として起用され、200万枚を超えるダブルミリオンの大ヒットに。その年の日本レコード大賞では優秀賞を獲得、紅白歌合戦にも出場した。

時代の中心にいた小室哲哉プロデュースによるサウンドと、篠原の歌声が、90年代の空気を象徴する一曲となった。

売上200万枚超の大ヒットも出した“唯一無二の存在”

歌手としての成功を経た後、篠原涼子は女優としても確固たる地位を築いていく。

特に代表作とされるのが、2006年のドラマ『アンフェア』(フジテレビ系)。クールで妥協を許さない刑事・雪平夏見を演じ、多くの女性から共感と憧れを集めた。

当時のドラマではまだ珍しかった“強い女性”が主人公という構図を成功させたのは、まさに篠原自身が強さと優しさを併せ持つ存在だったからこそではないだろうか。

そのほかにも高視聴率となった『ハケンの品格』『ラスト・シンデレラ』などでも、現代女性のリアルな悩みや葛藤を体現。常に時代の一歩先を行くような役柄で、その存在を深めていった。

“自然体の華”が、見る人の心を軽くする

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(C)SANKEI

篠原涼子の魅力は、肩肘張らない自然体の美しさにある。

見た目の華やかさと裏腹に、バラエティでは時に天然な一面を見せたり、子どもとの時間を大切にする姿勢も垣間見せたり。飾らないその姿に、多くのファンが惹かれていった。

どんな時も無理はしない。でも、決して手を抜かない。そんな生き方が、現代を生きる私たちに、“ちょっとだけ肩の力を抜いてみよう”と思わせてくれる。だからこそ、篠原涼子の放つ空気は、どこかやさしくて心地いい。

31年前、日本中が心惹かれた“飾らぬカリスマ”

気づけばデビューから30年以上。だが今も篠原涼子は、変わらず第一線で活躍し続けている。

さまざまな経験や困難を経ながら、自分らしい歩みを続けてきた篠原涼子。今も新たな魅力を更新し続けながら、幅広い世代から注目される存在となっている。

ちなみに本曲は2023年に発売されたゲームソフト『ストリートファイター6』のイメージソングとして『恋しさと せつなさと 心強さと 2023』として新録されている。こちらも必聴だ。

強さやしなやかさ、そしてチャーミングさーー。

すべてを絶妙なバランスで兼ね備えた篠原涼子は、これからも“自分らしく輝く”女性の象徴であり続けるだろう。これからもきっと、私たちの心のどこかに、篠原涼子という名前が優しく灯り続ける。


※この記事は執筆時点の情報です。