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自動車学校の教官がバラす!クルマの運転の「上手い」「ヘタ」を分ける決定的なポイント

  • 2025.5.27
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写真:photoAC(イメージ)

突然ですが、みなさんは自分の運転技術に自信を持っていますか?

スムーズな発進や停止だけでなく、駐車や合流など様々な運転技術を必要とするクルマの運転ですが、運転が上手な人と下手な人、その差はいったいどこで決まるのでしょうか

そこで今回は、自動車教習所の教官(教習指導員)の免許を持つyukieさんに「運転の上手さ」を見極める決定的なポイントについて伺いました。

免許取得を目指す初心者ドライバーへの運転指導の豊富な経験があるからこそ語れる“運転テクニックの差”を、運転に慣れているドライバーのみなさんもぜひ確認してください。

「危険を感じさせない運転」が“上手い”運転

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写真:photoAC(イメージ)

運転が上手いかどうかを判断する基準は、決して「速く走れること」や「テクニックを見せつけること」ではないとyukieさんは語ります。大切なのは、“周囲に自然と溶け込み、危険を感じさせない運転ができているかどうか”だといいます。

「加速の仕方、ウインカーのタイミング、車間距離、ブレーキの踏み方…どれを取っても、前後左右の車に“何も印象を残さない”運転が、本当に上手い運転だと私は考えています」(yukieさん)とのこと。

スピードを出しすぎれば周囲に危険や不快感を与え、逆に遅すぎても流れを乱してしまう。

道路は一人のものではないからこそ、自分の行動が他車の安全や感情にどう影響するかまで配慮する必要があるのだそうです。

差がつくのは「アクセル」と「ブレーキ」の使い方

ドライバーの技術の差が表れるポイントとして、特に注目したいのが「アクセルとブレーキの使い方」だといいます。

単に前の車についていくだけでなく、信号のタイミングや前車の速度など交通の流れをうまく読み取り、上手に判断せねばなりません。「うまく流れを読めないと、無駄な加速と急ブレーキを繰り返してしまいます。これは悪いことではありませんが、燃費や周囲への影響を考えると、アクセルワークを意識するだけで運転の質は大きく変わってきますね」(yukieさん)。

教習所の生徒でセンスが良いと思う人

実際に教習をしていて、免許をこれから取るにも関わらず「この人は運転のセンスがあるな」と感じる生徒には、ある共通点があるそうです。

それは「家族の運転を日頃からよく見ている」(yukieさん)という点だそう。

「普段から両親の運転時に助手席で車の動きを観ていた経験は、そのまま車の空間把握能力空間認識能力に繋がるのかなと感じます。自分が運転する車のタイヤの位置やバンパーの位置、死角に入った停止線の位置などを上手に判断できる生徒さんは上達も早いです。」(yukieさん)

“運転の技術”より大切なもの

初心者ドライバーにとって最も危険なのは「学科の知識が定着していないこと」といい、運転技術は経験とともに伸びますが法律の理解が曖昧だと、トラブルに直結するリスクがあります。

「仮免試験などでは合格するための暗記学習になりがちですが、免許取得後にそれを忘れてしまう人が多いのです。特に法改正によって知らないうちに法規違反をしてしまうケースもあります」と、yukieさんは警鐘を鳴らします。

技術と同じ、もしくはそれ以上に大切なのが“交通ルールの理解”であり、日頃のアップデートや見直しも欠かせないのです。

上手い運転とは「周囲との調和」

「上手い運転」とは自己主張の強い走りではなく、“周囲と調和した走行”を指すということです。周囲に不安を与えず、無駄な加減速を避け、交通ルールを正しく理解して走る。そんな姿勢が、運転技術の高さに直結します。

スムーズな運転の裏には、周囲への思いやりと正しい知識があります。

運転に自信がある人も、これから学ぶ人も、今一度“本当に上手い運転”とは何かを見直してみてはいかがでしょうか。


監修:yukie
無類のクルマ、バイク好き。ドイツ系外車ディーラーの整備士、国内高級車メーカーの検査員を経て、現在は自動車学校の教官として主に二輪の教習に従事。
保有資格は「一級小型自動車整備士」、「教習指導員資格(普通車、中型車、二輪車)」、「中古車査定士」、「低圧電気取扱者」、「危険物取扱者」など多数。
休日は古いバイクのレストアが趣味。