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ガソリン車に「ハイオク」「軽油」を入れたらクルマはどうなる?給油時にやってはいけない“NG行動”

  • 2025.5.27
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写真:photoAC(イメージ)

運転に慣れているドライバーでも「ガソリン車なのに間違ってハイオクを給油してしまった…」そんな瞬間は起こりうるものです。

この場合、車にどのような事態が起こるのでしょうか?

今回は、危険物取扱免許を持つyukieさんに「燃料の種類を間違えた場合、車はどうなるのか」について詳しく伺いました。

「ガソリン車」に誤ってハイオクや軽油を給油した場合

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写真:photoAC(イメージ)

まず、車の燃料には大きく3つの種類があります。ガソリン(レギュラー)、ガソリン(ハイオク)、軽油の3つでガソリンが2種、軽油が1種となります。

一般知識として知っておいて欲しいのは、ガソリン系と軽油系の燃料はその特性が大きく異なります。例えば洗剤で例えるとレギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いは同じ食器用洗剤の安いモノと高いモノくらいの違いですが、軽油はお風呂用洗剤です。というくらいにジャンルが違うものだと思っていただけるとわかりやすいかと思います。

結論となりますが、ガソリン車にハイオクを入れてしまった場合、基本的には大きな問題はありません。むしろ、ハイオクはオクタン価(ガソリンの異常燃焼を起こしにくさを表す数値)が高く、エンジン内部を洗浄する添加剤が含まれていることが多いため、エンジンの調子が良くなることもあるそうです。

一方で、ガソリン車に軽油を入れてしまうのは非常に危険です。レギュラーやハイオクと軽油では特性が大きく異なるため、誤って軽油を給油すると、黒煙が出たり、最悪の場合エンジンが停止してしまう恐れがあります。

給油直後に気づいた場合は、すぐにエンジンを切り、レッカーやロードサービスに連絡を取りましょう。

「ハイオク・軽油車」にレギュラーガソリンを入れた場合

まず、ハイオク指定車にレギュラーガソリンを給油してしまった場合、すぐに故障するということは少ないものの、エンジン性能を満たせないため出力低下や燃費の悪化を引き起こす可能性があります

最近の車はエンジン制御が進化しているため致命的なダメージは少ない傾向にありますが、それでもプラグやピストンなどエンジン部品に少なからず悪影響を及ぼします。

また、軽油指定車にガソリンを入れてしまうと、状況はさらに深刻です

軽油はガソリンにはない潤滑性という特性があり、それを前提にエンジンが設計されているため、潤滑性のないガソリンを入れると燃料ポンプなどの部品に損傷を与え、高額な修理が必要になるケースも少なくありません。

燃料の種類を間違えないためのポイント

たとえば初心者ドライバーに多いのが「軽自動車だから軽油」といった“感覚”による誤給油です。

まずは事前に、車には異なる燃料(油種)が存在することを正しく理解することが大切です。

最近の車は、燃料キャップに色分けされたタグやシールが貼られており、誤給油を防ぐ工夫がされていますが、レンタカーや社用車など、普段乗り慣れていない車に給油する際は特に注意が必要です。わからない場合は、スタンドの店員に確認するなどして、必ず事前に確認を行いましょう。

もし間違えて給油してしまったら?

当然ですが最も重要なのは「間違った燃料をエンジンに送らない」こと。

しかし誤給油をしてしまい、もし間違いに気づいたらエンジンをかけずにそのままスタンドのスタッフに事情を説明してください。その際「エンジンを絶対にかけないでください」と明確に伝えることが重要です。経験が浅いアルバイトスタッフが知らずにエンジンをかけてしまうと、車の被害が大きくなってしまう可能性があります。

すでに走り出してしまって気付いた場合は、無理せず安全な場所に停車し、すぐにJAFなどのロードサービスを呼びましょう。

できるだけ早くエンジンを停止することが、ダメージを最小限に抑えるカギになります。

誤給油は重大トラブルに直結する

ガソリン車にハイオクを入れる程度ならトラブルは少ないものの、軽油との混同は重大な故障につながる危険があります。

普段から車の取扱説明書を確認したり、燃料キャップの表示をしっかり確認したりと、ちょっとした意識が大きなトラブルを防ぎます。

「軽いミス」で済まされないのが燃料トラブル。大切な愛車を守るためにも、正しい知識と慎重な行動が何より大切です。


監修:yukie
無類のクルマ、バイク好き。ドイツ系外車ディーラーの整備士、国内高級車メーカーの検査員を経て、現在は自動車学校の教官として主に二輪の教習に従事。保有資格は「一級小型自動車整備士」、「教習指導員資格(普通車、中型車、二輪車)」、「中古車査定士」、「低圧電気取扱者」、「危険物取扱者」など多数。休日は古いバイクのレストアが趣味。

※サムネイル画像出典:photoAC(イメージ)