1. トップ
  2. ダイエット
  3. やりたいことを可視化する「手帳の書き方」。エッセイスト柳沢小実さんが実践する「手帳メモ」とは?

やりたいことを可視化する「手帳の書き方」。エッセイスト柳沢小実さんが実践する「手帳メモ」とは?

  • 2025.4.21

お話を聞いた 柳沢小実さんprofile

エッセイスト。暮らしや旅に関する著書は30冊以上。最新刊は『「自分ログ」で毎日が変わる手帳のある暮らし』(大和書房)。
Instagram:@tokyo_taipei

自分を俯瞰して見る毎日書く手帳のススメ

手帳は時間やスケジュールを管理するだけでなく、思考を整理したり、自分自身を見つめ直すツールとしてもおすすめだという柳沢さん。

「情報が増え、年々マルチタスクも苦手になり、できないとモヤモヤ。少しでも解消できればと、手帳を活用しています」

何に時間を使って、何を考えたか。書いてみると時間の使い方も以前よりうまくできるようになり、仕事以外のことをすべて書く“自分ログ”は、自分の思考の癖や、心が満たされるポイントも知ることができて楽しいのだとか。

「仕事は黄色、オフは水色などシールやペンで色分けすると、それぞれどのくらいの時間を割いているのかを可視化できておすすめ。書く時点である程度ふるいにかけ、情報が整理されていくのもいい。書くことで初めて気がつくことも多く、問題の解決や次の行動にもつながるんです」

柳沢さんが一年の始まりにすること

1:新しい手帳をカスタマイズする

今年はこれを使います!

今年用意したのは仕事用の手帳と、仕事以外のすべてを書く自分ログ手帳のほか、趣味の手帳、健康&お金管理、日記帳の5冊。使わないページは切り取り、インデックスをつけて使いやすく。

「使う前に一年の抱負を考えて、必ず最初のページに書き入れ、やる気アップ!」

2:年間スケジュールで一年の見通しをよく

一年を見渡せる年間スケジュールのページは必須。既に決まっている仕事や繁忙期、家族の予定などを見通して無駄のない一年に。
「余裕のある時期をあらかじめ把握しておくと、旅や遊びの計画と予算管理がしやすいです」

3:7項目のウィッシュリストで自分の“やりたい”を可視化

手帳の余白ページには、仕事、美容健康、生活習慣、暮らし、趣味、勉強、その他の項目別にウィッシュリストを書いて。
「やりたいことをただ箇条書きにするだけで意識が変化。一年の最後にできたかどうかチェックするのも◎」

手帳メモから始まる、 大人の自分“テコ入れ”アップデート

日々の気づきを「メモ」することで、今の悩みや望みが少しずつ明確に。やった過程もメモしておくことで、目標達成への道筋が見えてきます。

目標を達成するために書いた「手帳メモ」

ファッションと体型アップデートのためのメモ。人からのアドバイス、本や雑誌で読んだこと、ラジオで聴いた情報などの断片を集めて、思考の材料に。
「答えが出なくても考える過程に価値があります」

(FASHION)

手帳メモの❶
気になったことを書き留める


「自分が思う似合うものは、本当に似合ってる?」
これまでもワードローブを記録していた柳沢さんですが、年を重ねるにつれて今まで着ていた服が似合わなくなり、自分の好きを見失いそうになっていたそう。

手帳メモの❷
やることリストを挙げる


・骨格タイプ診断
・顔タイプ診断
・パーソナルカラー診断

知人から「パーソナルカラーの認識が違うのでは?」と指摘を受けたこともあり、客観的なアドバイスや診断データなどを参考にすることに。
「まずはネットの簡易診断を受け、服選びの参考にし、書き留めました」

手帳メモの❸
やってみた結果報告


骨格に合わない服と、持っていてもあまり着ていなかった服が完全に合致。骨格に合わなくても着たいデザインは、素材を変えて似合うものを探すように。
「簡易診断が合っていたので、今後対面の本格診断も受けて深堀りしたいです」

\ これが今の私に似合う一軍服! /

「顔まわりはやわらかな色」、「自分で編んだベストはジャストサイズ」、「ワイドパンツはソフトな素材」など、今の大人の自分に似合うものを探し中!

(BODY)

手帳メモの❹
なりたい自分を書き出す


「体力と筋力をつけてしなやかで元気な人になりたい」
ファッションとボディメイクは切っても切り離せないもの。特になかなか習慣化するのが難しい運動は、ノープランで行動に移さず、まずは手帳に目標を書くことで、シミュレーションしたそう。

モチベーションをあげる言葉は赤字で!

手帳メモの❺
現状把握とやることリストを挙げる


継続中のマシンピラティスやウォーキングで感じた体の変化や、結果につながりそうなメソッドをメモで見える化。筋力をつけて、今気になっている反り腰と猫背を治すストレッチをするという、新たな目標ができたそう。

手帳メモの❻
目標設定

「マラソン大会に出る!」

3kmのマラソン大会にエントリーをするという、さらに高い目標を設定。
「ジョギングとウォーキングを交互にして、体重の減少と筋力アップをめざしていきます」

(Make-up)

「ナチュラルメイクのまま、目もとをもっと盛りたい」

『ISETAN MiRROR』で希望を伝え、アイテムのセレクトや使い方レッスンを受け、すべてメモ。今後ほしいものは、雑誌の切り抜きを貼って。「ビタミンやお水のことなど、+αの肌質改善アドバイスも参考になりました」

百均の手帳を活用! 柳沢さんが「手帳メモ」で今年新たにやってみたいこと

(趣味のログ)

「編み物が完成するまでの過程をアルバムのように記録したい」 マンスリーのページには、趣味の編み物の写真を貼って。写真はインデックスプリントをコンビニで出力。右ページには習い事や作ったものなどを項目別に書きます。「積み重ねを実感でき、達成感が可視化される感じ。ただただ楽しいので続けたいです」

(健康とお金ログ)

「継続したい運動と、アプリに記録された日々の体調の変化を可視化する」

新たに作ったノートには、スマートウォッチで記録された毎日の歩数や睡眠の質などの習慣、その月の収支を書き入れて。「毎日しているストレッチや眼球運動、マラソン大会のためのトレーニングの記録をしています。書くと変化もわかって前向きに継続できます」

photograph:Nao Shimizu text:Mayumi Akagi
リンネル2025年3月号
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

元記事で読む
の記事をもっとみる