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お茶を淹れて、手帳を書いて。写真と文:柳沢小実 (エッセイスト) #3

  • 2025.12.17

1日5分の手帳生活。いつも、まずお茶を淹れるところから始めます。手帳を書く時間はいわばご褒美のようなものだから、その日の気分に寄り添う茶葉と茶器を手に取り、そしてお菓子もトレイに並べてテーブルに運びます。

手帳は、家ではダイニングテーブルで、喫茶店ではバナナジュースを飲みながらゆっくり書くのも好き。その間だけはSNSなどから離れて、しばし自分と向き合う。予定などを書き入れた後にほんの数行、今日できたことや買い物記録を書き記す。今日はどうだった? 今どんな気持ち? 何を考えている? と、静かに問いかけて書き込んでいます。

出典 andpremium.jp

不思議なもので、その日に起きた大きな出来事ではなく、もっと小さな、取るに足らないことを書いていることが多いです。子どもの髪が日に透けたなんとも言えない愛おしさとか、散歩中にすれ違った大きくて毛がくるくるした犬のことだとか。心が動いた瞬間って、ほんのささやかなディテールなんですよね。

エッセイスト 柳沢小実

出典 andpremium.jp

やなぎさわ・このみ/衣食住・旅・手帳・ノート・粉ものをこよなく愛するエッセイスト。最新刊は「『自分ログ』で毎日が変わる 手帳のある暮らし」(大和書房)。

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