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「傷つきました。勘弁してください。」居酒屋マスター撃沈…凍りつくお酒の場を“独特の方法”で収めた【人気芸人】といえば?

  • 2025.5.16
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

人との距離感や言葉選びが求められる現代において、場の空気を壊さずに真っすぐ意見を伝えることは、誰にでもできることではありません。そんな難しい局面で、怒りや不満を爆発させるのではなく、“冷静に、でも誠実に”その場を収めた芸人がいます。

2025年4月13日、自身のYouTubeチャンネルにて公開されたトーク動画のなかで語られたのは、ある居酒屋での実体験。理不尽な空気に流されることなく、傷ついた相手の心を包み込むような、驚くほど“人間味あふれる対応”が話題を呼びました。

ケンカ腰のマスターに5個の指摘と20個の称賛で場を丸く収めた作家でもある人気芸人とは誰?

さてここでクイズです!

ケンカ腰のマスターに5個の指摘と20個の称賛で場を丸く収めた作家でもある人気芸人とは誰?

ヒント…

①お笑いコンビ・ピースのボケ担当

②小説『火花』で芥川賞を受賞した作家でもある

「あんま気分よくないから、やめません?」

正解は、又吉直樹さんです。

『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』の動画内で語られたのは、地元・大阪の友人たちと行った居酒屋でのエピソード。店内で「大阪のノリとか笑いとか、やり方、飲み方がホントに嫌いなんですよ!」と声を荒らげたのは、まさかのマスター。場の空気は一気に凍りつきましたが、又吉さんは落ち着いたトーンで「僕の親も大阪人で、彼らの親も好きな大切な人もいっぱい大阪に住んでいて。あんま気分よくないから、やめません?」伝えたといいます。

この言葉にマスターは衝撃を受け、その場で突っ伏すほどショックを受けたそうです。しかし、オーナーは「そんなこと言ってくれる人はいない。今日は僕のダメなところ全部言ってください」と懇願すると、又吉さんは真剣に5つほど改善点を指摘。さらに、傷つけるつもりはなかったと配慮し、そこから20個もの褒め言葉を贈って場を和ませました。

「ホンマ傷つきました。もう勘弁してください」

さらに、「紙で作った刀でチャンバラをしてるつもりかもしれないけど、結構重さを持ってて、当てられると痛い。」と、マスターの言葉の重みについても独特の表現で説明。

否定から入る癖についても、「嫌なことから解放されたり、ちょっとでも楽しい時間を過ごして眠りたいのに、もう一回ここでもやんのかい! って思っちゃう」と静かに語ったといいます。そんな又吉さんの指摘にマスターは、「ホンマ傷つきました。勘弁してください」とこりごりしたようです。

エピソードを知るとより好きになるかも!

思いやりのない言葉が飛び交いやすい世のなかで、又吉直樹さんが見せた“やさしい正論”は、多くの共感を呼びました。怒鳴らず、怒らず、でもしっかり伝える。そして、そのあとは相手をしっかり肯定しました。

その姿勢は、作家であり芸人である彼の深い人間観察と繊細な感受性によるもの。笑いも文学も、人の心に触れるものだからこそ、又吉さんの言葉は静かに、でも確実に多くの人の胸を打つようです。


※お酒は20歳になってから