妻「アタシさっきがく然としたって知ってた？」夫「え？」リアルな夫婦の“子育ての様子”を描いたマンガ『おやおやこども。』

マンガ家・木下晋也さんが「パパ目線」で描いた、育児エッセイマンガ「おやおやこども。」。

妻目線で見ると「あるある！」、パパ目線で見ると「わかる～！」な育児ライフに、ほのぼの癒やされるこちらの作品は、息子・コースケ君が生まれる前から3歳になるまでの様子を、ゆる～く＆ユーモアを交えながら伝えています。

今回は、妻の母親としての苦悩や、夫である木下さんへ感じたモヤモヤについて描かれたエピソードをご紹介！

コースケ君が8ヶ月のとき、木下さんの妻は疲れ果てていたそうで･･･？

おやおやこども。～8ヶ月～

母の苦悩

コースケ君が8ヶ月のときのこと。外ではおとなしいコースケ君ですが、家に着くと「あぁーーーっ」と、頻繁におたけびをあげるようになりました。コースケ君があまりにも叫び続けるので、「のど大丈夫？」と、思わず声をかけてしまった木下さん。

昼間ならまだ良いものの、夜はさすがに近所迷惑だと考えた木下さんは、「しー」「しーだよ」と、コースケ君に向かって人差し指でポーズを作ります。しかし、さすがにコースケ君もまだ赤ちゃんなので、「しー」の意味を理解することができません。そこで木下さんは、コースケ君の口元で手をパタパタさせる作戦に･･･。その結果、楽しい遊びがひとつ増えたものの、大声はまだおさまらないのでした。

それでも、コースケ君も日々成長している様子。ずりばいはまだ出来ないものの、方向転換が上手に出来るようになったり、おすわりがなんとか出来るようになったり。ところが、その一方で離乳食をあまり食べてくれなかったり、便秘がちだったりして、木下さんの妻は考えることが多く、疲れてしまっていたのです･･･。

妻の言い分

あせもがひどく、夜泣きも復活してしまったコースケ君。そんなコースケ君のお世話を毎日こなしている妻は、疲れ果ててしまっていました。そんなある日の夜のこと。木下さんが家に帰り、寝室に入ると、コースケ君に寄り添うように布団に入っている妻の姿が。

「夜泣き？」と尋ねた木下さんに対し、「ううん」「結構前にふとん入ったんだけどしぶとくて」と返す妻。それを聞いた木下さんは、「そっか」とだけ言い残し、なんと寝室をあとにするのでした･･･。

木下さんがお酒を片手にテレビを見ていると、さっきまで寝室にいたはずの妻が現れ一言。「アタシさっきガクゼンとしたって知ってた？」。なぜガクゼンとしたのかというと、「やっと話し相手ができたと思ったのにすぐ出ていかれて」とのこと。「今日に限った話じゃないでしょ」という木下さんに妻は、「最近はコースケのことで頭がいっぱい」「『今日は外でこんなことがあった』とかそういうのが特に聞きたい気分なんだよね」･･･。

それ以来、寝かしつけにつきあうときは、コースケ君が眠るまで寝室から出ないようになった木下さんですが、自分がまっ先に寝てしまうこともあるのでした。

まとめ

赤ちゃんは見ているだけでかわいい！それは確かにそうですが、毎日子育てをしているお母さんからすれば、嬉しいこと・楽しいことだけでなく、困ったこと・悩んでしまうことの連続だったりしますよね。

そんな苦悩の日々の中で、たまには我が子以外のことも考えたい･･･。夫である、木下さんのお土産話も聞きたい、といった妻の気持ちには共感する方も多いのではないでしょうか？

しかし、そんな想いとは対照的な木下さんのアッサリとした態度に、素の「おめえ」が口から飛び出してしまったのには、思わず笑ってしまいました。

妻の言い分をしっかりと聞き、寝かしつけにつきあうようになった木下さんですが、コースケ君よりも先に寝てしまうことがあるのが、妻としてはなんとも言えませんね･･･！

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「おやおやこども。」©︎木下晋也/コルク

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

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