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「父親になった実感ゼロ」パパ目線のリアルが刺さる…“親としての一歩目”を描いた育児マンガ『おやおやこども。』

  • 2025.5.28

マンガ家・木下晋也さんが「パパ目線」で描いた、育児エッセイマンガ「おやおやこども。」。

妻目線で見ると「あるある!」、パパ目線で見ると「わかる~!」な育児ライフに、ほのぼの癒やされるこちらの作品は、息子が生まれる前から3歳になるまでの様子を、ゆる~く&ユーモアを交えながら伝えています。

今回は、息子が0ヶ月のときのエピソードをご紹介!木下晋也さんが、父親である実感が湧いたのは、一体どんなときだったのでしょうか?

それは、意外な瞬間かもしれません。

おやおやこども。~0ヶ月~

実感ゼロのまま、我が子の名付け

木下家に、赤ちゃんが誕生!

産まれてからというもの、木下さんは毎日病院を訪れ、「抱き慣れてきたな」と思うほど、何回も我が子を抱っこするのでした。たくさん届いたお祝いメールの中で、「まゆ毛の太さはパパゆずりだね」と評された赤ちゃんですが、木下さんはというと、正直なところ「父親になった実感ゼロ」・・・・・・。

母親と比べて父親は赤ちゃんとのつながりを感じにくい」「自覚を強く持つためにも名前はお父さんが決めるのがよい」と聞いた木下さんは、一生懸命赤ちゃんの名前を考えます。「わかりやすいのがいい」とこだわりを持ち、名前辞典を片手にあれこれ思考を巡らせ・・・。その結果、「コースケ」という名前が残ったものの、赤ちゃんの顔を見ても「コースケ」がしっくりくるのかどうか、さっぱりわかりません。

そんな木下さんに助け船を出してくれたのはお義母さん。「コースケー」と嬉しそうに赤ちゃんに話しかけるお義母さんの姿を見て、「気に入ってくれてるみたいだし」と、赤ちゃんの名前は無事「コースケ」に決まったのでした。

ガラリと変わる生活

いざ、退院し、病院の外へ。

「久々の外ー」とルンルン気分の妻とは対照的に、「タクシータクシー」「なるべく外気にふれさせないように」と、やや慎重気味の木下さんです。家に赤ちゃんがいる生活は新鮮で、鳴き声にハッと驚いたり、授乳中の妻を見て目のやり場に困ったり。「育児あるあるだろうな」と、感じる出来事も起きるようになりました。

そして就寝の時間。赤ちゃんのことを、「寝返りしてつぶさないか心配」と言いつつ、すぐに寝てしまった木下さん。そんな光景を目の当たりにし、「寝るのはえー」と、心のなかでひっそりツッコミをいれる妻なのでした。

ついに父親としての実感が!

そんなある日のこと。

仕事をすませた木下さんは、マンガ喫茶を後にします。そこで突然、「ん・・・ん・・・」と何かが心にひっかかり、その場に立ち止まりました。ひっかかりの原因は、なんと家族。「家族の待つ我が家に帰ろう」と、ふと考えてしまったのです。

「まさか、自分が・・・」といった様子の木下さん。「男はこうしてゆっくりお父さんになっていくのかもしれない」と、ほんの少しだけ、父親になった実感が湧いてきたのでした。

まとめ

寝返りして赤ちゃんをつぶさないかどうかを心配したり、タクシーを使うよう妻に勧めたり、基本的に慎重な木下さんですが、コロッとすぐに寝てしまったりとマイペースなところがありますね・・・!ついテレビをつけてしまうという、長年のクセもなかなか消えてくれないようです。

しかし、そんな木下さんも、はじめは葛藤も多く「父親になった実感ゼロ」だったそうですが、ふとしたときに父親としての意識が自分の中にあることに気がついたようです。赤ちゃんがいる生活が、木下さんの中で、当たり前になってきたのかもしれませんね。

母親は、妊娠の段階で常に赤ちゃんと共に過ごし、出産したあとも付きっきりでお世話することが多いもの。母親と父親とで、親としての実感が湧くスピードが異なるかと思いますが、焦らずそれぞれのペースで、ゆっくりと「親」になれるといいですね。



「おやおやこども。」©︎木下晋也/コルク

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。



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【第1話】妊娠〜出産2ヶ月目の日々《漫画・おやおやこども。》
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