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語り継がれる16歳・平野美宇が果たした“唯一”の偉業 公式が中国独占防いだ2016年に再脚光「自信に溢れた攻撃的スタイル」【卓球W杯】

  • 2025.4.9
2016年のW杯で優勝を果たした平野美宇(C)ITTF
SPREAD : 2016年のW杯で優勝を果たした平野美宇(C)ITTF

卓球の「ITTF男女ワールドカップ」が14日から20日にかけて、マカオにて行われる。日本からは男女4選手ずつが出場を予定しており躍進が期待される。
そんななか、ITTFの公式サイトが取り上げたのが平野美宇(木下グループ)が成し遂げた2016年の快挙。中国選手が独占してきた歴史を塗り替えた偉業に再び脚光が集まっている。

■リオ五輪リザーブの悔しさを糧に奮起

卓球のW杯は1980年から行われ、女子シングルスは96年から開催。2015年まで15大会連続で中国選手が優勝を果たしてきた。
そんな歴史を覆したのが2016年大会に出場した平野で、同年のリオ五輪でリザーブメンバーに回り本大会出場を逃していた悔しさをバネに奮起。アメリカ・フィラデルフィアで行われたW杯の準決勝で馮天薇(シンガポール)を下すと、決勝では鄭怡静(台湾)も退けて大会最年少となる16歳、かつ女子では中国選手以外初となる優勝を果たした。
今大会の公式サイトでは「伝統へ対抗:ミウ・ヒラノがITTFワールドカップで前例のない勝利」と題して9年前の偉業に言及。「ITTFワールドカップマカオ2025が近づくなか、大会で最も注目すべき瞬間のひとつ、日本のミウ・ヒラノが史上最年少でカップを掲げ、中国選手以外では唯一の優勝カップを掲げた瞬間を振り返る」と当時の快挙を伝えている。
記事ではこれまでの歴史を覆した平野の優勝を「この大会の歴史に残る唯一の快挙」と再脚光。準決勝で当時のシンガポールのエース、馮天薇を下したことに対し、「驚異的な番狂わせだった」と記し、鄭怡静との決勝についても「フィラデルフィアの決勝で観衆が目にしたのは、この10代のセンセーションによる自信に溢れた攻撃的な卓球スタイルだった」と言及した。この大会後も2017年の全日本選手権やアジア卓球選手権を制するなど“ハリケーン・ヒラノ”と呼ばれトップ選手に駆け上がった当時の衝撃を伝えている。
なお、この2017年以降の5大会では再び中国選手の独占状態となっており、通算25回で24度の優勝。今大会では早田ひな(日本生命)、張本美和(木下グループ)など4選手が出場する日本女子だが、6大会ぶりに優勝を果たし、平野に次ぐ2人目の偉業を果たせるかは注目となる。

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