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正統派の飛ばし屋スイングを紹介!幡地隆寛プロ「静かだが大きく動く」

  • 2025.4.9

2024年の男子ツアーは中堅選手の初優勝が目立ち、今月スポットを当てる3選手もプロデビューから着々と実力をつけて優勝台に上り詰めた。

その3選手の磨かれたスイングを深掘りするレッスン。

今回はその中から、幡地プロの洗練スイングを解説します!

アドレス~バックスイング

正統派の飛ばし屋スイングを紹介!幡地隆寛プロ「静かだが大きく動く」
【Point】コックを入れず遠くへテークバック(写真右)

グリップはほぼスクエアで、右サイドが少し低くなっています。シャフトはややハンドレイト(手よりヘッドのほうがターゲット方向にある)に傾いており、球をつかまえやすい状態でスタート。コックをあまり使わず、大きくワイドなバックスイングです。大柄な選手ですが、体幹の柔軟性が高く、両腕でできた三角形をキープしたままクラブを上げていきます。

トップ

手がトップポジションにくる前に、体を完全に捻転させています。右股関節にできたシワが、パワーをしっかりと溜めている証。コックが入りきる前に左サイドへの体重移動が静かにはじまり、このラグによって、もう1段階トップが深くなります。

切り返し

正統派の飛ばし屋スイングを紹介!幡地隆寛プロ「静かだが大きく動く」
【Point】軸がまったく傾かない

切り返しでは頭が少しだけ目標方向を向き、上体の開きを促しているように見えます。これによってクラブは背中側に残り、いわゆる“タメ”のあるダウンスイングになる。このとき右サイドが圧縮される力がかかり、軸が傾くことがありますが、幡地選手の場合はそれがまったくなく、体幹の強さを感じさせます。

ダウンスイング~フォロースルー

正統派の飛ばし屋スイングを紹介!幡地隆寛プロ「静かだが大きく動く」
【Point】最後まで右足で粘りながら回転していく(写真右)

ダウンスイングからインパクトにかけ、腰が左へスライドする量は少ない。右足の粘りを使って、鋭くその場で回転するタイプのスイングです。スクエアグリップなので腕が伸びやすく、アームローテーションもしやすいため、フォローでは右手をしっかりとリリースさせ、結果として右手が左手の上にきています。

いかがでしたか。幡地プロのスイングをぜひ参考にしてください!

解説=原田修平
●はらだ・しゅうへい/1977年生まれ、北海道出身。人気YouTubeチャンネル「HARADAゴルフ」を運営。北海道札幌を拠点に活動しつつ、最近では日本各地でレッスン会を開催。163cmと小柄でも300ヤード飛ばせるメソッドに多くのゴルファーが魅了されている。

幡地隆寛
●はたじ・たかひろ/1993年生まれ、広島県出身。188cm、98kg。24年3月に「ニュージーランドオープン」でプロ初優勝を海外で経験。5月には「関西オープンゴルフ選手権」にて国内ツアーでも優勝。恵まれた体格から放たれるビッグドライブは迫力満点。ディライトワークス所属。

写真=ゲーリー小林
撮影トーナメント=BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ

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