1. トップ
  2. 車で3時間かけて買い出しに?! アメリカの田舎に住む日本人女性の“リアルなエピソード”に驚き

車で3時間かけて買い出しに?! アメリカの田舎に住む日本人女性の“リアルなエピソード”に驚き

  • 2025.4.23
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

カリフォルニア州最北の港町で暮らす亜希ダウニングさん。ネイティブアメリカン(先住民)の一つである“ユロック族”に嫁いだ自身の暮らしを通じて、異文化の魅力や、ユロック族のリアルな生活を視聴者に届けています。また、在米セキュリティカウンセラーとして、アメリカで暮らす上で役に立つ防犯情報も発信。

今回は、彼女のYouTubeチャンネル『Channel AKD』にある数多くの人気動画の中から『アメリカの“本当の”田舎ぐらし。移住して驚いたリアルな日常とは?』をピックアップ!1.4万回以上再生(2025/4/10時点)されているこの動画では、東京生まれ・東京育ちの彼女が体験した“アメリカの田舎暮らしのリアル”が紹介されています。

東京出身の日本人女性が感じた“アメリカの田舎暮らし”とは…?

東京出身の亜希ダウニングさんは、ネイティブアメリカンのユロック族であるパートナーと結婚したことで、カリフォルニア州最北の港町・クレセントシティで暮らすことに。クレセントシティはオレゴン州とカリフォルニア州のボーダーに位置する、人口約5,000人の小さな町だそうです。

家から最も大きな街まで行くのに、車で3時間程度かかるそう。食料品や日用品は大きな街まで行かないと十分に入手できないため、いつも長時間かけて買い出しに行っているのだとか。しかし、その道中のほとんどが山道のため、車酔いしやすい娘さんは、買い出しに連れて行けないそうです。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

また、東京出身の亜希ダウニングさんにとって、田舎はインフラが脆弱な点もデメリットだと感じたそうです。

町中の道は舗装が行き届いておらず、また、大きな街まで続く山道は人の手が勝手に加えられないナショナルフォレスト(国有林)の中にあるとのこと。伸び放題だった木が倒れた際、電線にひっかかってしまうため、度々停電が起こるそうです。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

さらに、カリフォルニア州の中で最も降水量が多いクレセントシティは、雨季が半年も続くのだとか。その間、亜希ダウニングさんは自宅からオンラインで仕事を行っているそうですが、電波が弱い環境のため、中断されることも多々あると話します。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

また亜希ダウニングさんは「田舎は自然がいっぱいって最高よねぇ」「外遊びするの最高じゃん」とよく言われるそうですが、自然の中には肉食の野生動物がたくさん生息しているため、足を踏み入れるのは怖いのだそう。

ハイキングを楽しんでいたら突如大きなシカが現れたり、キャンプサイトには“熊出ます”という看板が立てられていたりと、ある意味“自然が豊かすぎる”ようです。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

国立公園の中には「ここでマウンテンライオンに噛まれて亡くなった方がいます」という看板まであるそうです。トレイルする際はボブキャットにも注意しなければならないそうで、外遊びをする際は、大自然を楽しむ気持ちよりも「命あって帰りたい」との思いが強いそうです。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

ちなみに、アメリカの道路では、信号がない交差点は全ての車が一次停止する「4WAY STOP」となっている場合が多いそうです。在米日本人がSNSなどで「4WAY STOPが苦手」とコメントしているそうですが、田舎では「4WAY STOP」しかないのだとか。

しかし、亜希ダウニングさんはすっかり慣れて問題ないとのこと。逆に、信号の見方が分からないそうで「信号が怖い」と話します。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

何かと大変なことも多い田舎暮らしですが、良いところもたくさんあるそうです。その最たるものが、運転免許の取得や自動車の登録などを行う「DMV(車両管理局)」に並ばないで利用できる点だそうです。

亜希ダウニングさんはサンフランシスコで暮らしていたこともあったそうですが、そのときはDMVを利用するのに2時間ほど待たなくてはならなかったそう。しかし、クレセントシティでは待ち時間なし。また、病院などもほとんど待ち時間がありません。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

また、街中で車を停める際も、スペースがたくさんあるため、都会のように縦列駐車をしなくて良いそうです。これらは全て、人口の少ない田舎ならではのメリットだと言います。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

さらに田舎暮らしの良い点として「めっちゃ静か」である点も挙げます。家から5kmほど離れたところに生息しているシーライオンの鳴き声が家の中まで聞こえてくるほど、周りが静かなのだそうです。

東京で暮らしていたときは交通量の多い道路の近くに家があったため、夜中でもさまざまな音が聞こえていたそう。クレセントシティで初めて経験した静かな暮らしに、最初は戸惑ったものの、すっかり魅了された亜希ダウニングさん。「色んなストレスやゾワゾワみたいなのがとれた気がする」と笑顔で話します。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

また、夜空がきれいに見えるのも田舎の良さだと言います。天の川や気象衛星まで肉眼で見えるそう。

しかし、これにはデメリットも。流れ星もしょっちゅう見えるため、レア感や、発見できた際のうれしさはなくなってしまったと言います。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

続いて、田舎暮らしの意外なメリットとして、電波環境があまり良くない点を挙げます。テクノロジーに囲まれた東京で暮らしていた際は、通信速度がちょっと遅くなるだけでもそわそわしていたそう。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

しかし、クレセントシティは少し移動しただけで圏外になるため、スマホをいじるよりも、人との会話が増えるそうです。亜希ダウニングさんは当初、英語が十分にできなかったそうですが、会話の中で分からないことがあった場合には自分の分かる言葉にたどり着けるまで突き詰めてコミュニケーションを取っていたと言い「この経験がとても良かった」と振り返ります。

また、電波が使えない環境に慣れておくと災害時にも役立つので「強制的に電波のないところに行くってのはオススメ」と話しました。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

最後に、田舎暮らしのメリットとして「人がめちゃめちゃ優しい」ことを挙げます。田舎は不便だからこそ、助け合いの精神が根付いているそうです。以前、数日間停電になったことがあったそうですが、そのときも、近所の住人同士で助け合って乗り切ったのだとか。

undefined
出典:『Channel AKD』(YouTube)

車ですれ違う際も手を振ったり、ガソリンスタンドに立ち寄っても会話を楽しんだりと、日常で積極的に人と触れ合うようになったそう。日本人が自分しかいないという環境の中、人の優しさに救われたと亜希ダウニングさんは言います。

大変なことも多々あるようですが、田舎暮らしは「すごい私に合っているなって思います」と笑顔で締めくくるのでした。

動画のコメント欄では…?

動画には以下のようなコメントが寄せられていました。

静かで無音の環境って味わったことないけれど、すごい心身共に素晴らしいところなんですね。
人間同士のコミュニケーションが密になるというのは素晴らしいことで、その点は羨ましいです。
カリフォルニア州内に日本の過疎山村をしのぐ位の田舎があるとは驚きです。

今回の動画では、クレセントシティで暮らす亜希ダウニングさんの経験談を通じて、アメリカならではの“田舎暮らしのリアル”を知ることができました。アメリカの田舎暮らしに憧れのある方は、この動画を参考に、移住を検討してみるのも良いかもしれませんね。


動画:『Channel AKD
協力:『アメリカの“本当の”田舎ぐらし。移住して驚いたリアルな日常とは?

亜希ダウニング
カリフォルニア州最北の港町で暮らす。ネイティブアメリカン(先住民)の一つである“ユロック族”に嫁いだ自身の暮らしを通じて、異文化の魅力や、ユロック族のリアルな生活を視聴者に届けている。また、在米セキュリティカウンセラーとして、アメリカで暮らす上で役に立つ防犯情報も発信する。

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。