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実は『口が臭い…』って思われているかも?! 口臭を招く“3つのNG習慣”とは?【歯科医が解説】

  • 2025.4.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「歯ブラシって、そんなに頻繁に替える必要あるの?」SNSや口コミサイトでもよく見かけるこの疑問。実際、「月1回しか替えていない」「毛先が開くまで使っている」という人も少なくありません。
しかし、歯ブラシの交換タイミングを間違えると、知らないうちに口臭や虫歯の原因になる可能性があります。
この記事では、歯ブラシ交換の適切な頻度と、口腔トラブルを招くNG習慣について紹介します。

「1ヶ月に1本」が目安。理由は“磨き残し”と“細菌の増殖”

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

多くの歯科医や団体が推奨している歯ブラシの交換目安は、「約1ヶ月ごと」です。

歯ブラシは日々使用することで水分や汚れが溜まり、雑菌が繁殖しやすい環境になります。「まだ使えそう」と感じていても、目に見えないレベルで歯や歯ぐきに悪影響を与えている可能性があるのです。

歯ブラシ以外にも注意!虫歯・口臭を招く“NG習慣”とは?

歯ブラシの交換頻度に加えて、毎日のオーラルケアの中で見落とされがちなNG習慣もあります。以下に代表的な例を紹介します。

① 歯磨きの「力が強すぎる」
ゴシゴシ磨くとしっかり汚れが落ちる気がしますが、過剰な力は歯ぐきを傷つけ、歯の表面を削る原因になります。
歯ブラシは毛先を軽くあてて、小刻みに動かすのが基本です。

② 「朝だけ」「夜だけ」の片方だけ磨く
忙しい朝や疲れた夜、つい歯磨きを省略しがちですが、1日2回の歯磨きが推奨されています。しかし、余裕があれば毎食後1日3回磨くのが理想的だとする考えもあります。食事のたびに磨ければ常に口腔内を清潔に保てるため、朝・昼・晩の3食後に歯磨きするのが望ましいとも考えられます 。特に昼食後も磨くことができれば、歯垢が長時間残るのを防ぎ、より徹底した予防につながります。ただし現実には、昼の歯磨きが難しい場合も多いため、昼食後はマウスウォッシュでうがいをするなど、代替え案を検討する事もお勧めします。特に就寝前は、口内の唾液量が減り細菌が繁殖しやすいため、丁寧なケアが必要です。

③ 歯ブラシの保管が不衛生
使用後の歯ブラシを濡れたままコップに入れっぱなしにしていませんか?
湿った状態は細菌の温床になります。しっかり水を切って、風通しの良い場所で保管することが大切です。

④ 舌みがきをしていない
舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白い汚れがつきやすく、口臭の原因になることもあります
専用の舌ブラシや柔らかい歯ブラシで、舌の中央を優しくなでるように清掃しましょう。

今日からできる、“口内トラブル予防”の第一歩

歯磨きは日々の習慣であり、特別なことをしなくても続けられる健康習慣のひとつです。
しかし、「正しい道具」「適切な使い方」「衛生管理」ができていなければ、その効果は大きく損なわれます。

「歯ブラシを月1回しか替えていない…」という人は、今日からぜひ交換のタイミングを意識してみてください。
また、毎日のケアに少しだけ気を配ることで、虫歯や口臭の予防に大きな差が生まれることも覚えておきましょう。

誰でもすぐに始められるオーラルケアの見直し。まずは自宅の歯ブラシをチェックしてみることから、始めてみませんか?


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒業(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(⻭学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院