米本土での開幕が27日(日本時間28日)に迫る中、米メディア『ヤフースポーツ』は26 日(同27日)、「2025年シーズンに影響を与えるトップ50人」と題して記事を公開。選手だけではなく、監督やコミッショナー、メディア関係者も含め、最もインパクトをもたらす人物としてドジャースの大谷翔平投手を1位に選んだ。
■ヤクルト村上宗隆が42位に入る
今回のランキングは現役メジャーリーガーに限定しておらず、文字通り球界に影響を与える関係者全員が対象。例えば、今オフにメジャー移籍を目指すと見られているヤクルトの村上宗隆内野手が42位に入り、ロブ・マンフレットMLBコミッショナーは20位、米スポーツ専門局『ESPN』のジミー・ピタロ社長も19位にランクインした。
誰もが知るスター選手に加え、聞き馴染みのない名前も入る中、最もインパクトをもたらす人物としてナンバーワンに選ばれたのは、やはり大谷だった。
米メディア『ヤフースポーツ』は、大谷について「彼の影響力の大きさと広がりを説明する方法はいくらでもありますが、ここではシンプルに言いましょう。彼はひとりの人間として、卓越したアスリートとして、成し遂げた偉業によって国々に活力を与え、地域経済を再構築し、スポーツのルールも書き換えてきたのです」と記した。
■驚異の理由は“偉業の更新”
そして、「オオタニが驚異とされる理由の1つは、彼がもたらす“絶え間ない新しさ”です。シーズン中に50本塁打、50盗塁を記録するとは、1年前には誰も考えていませんでした。しかし、彼はそれを成し遂げました」と振り返り、歴史を塗り替えていく姿を紹介した。
その上で、同メディアは「今年、オオタニの物語に新たな章が加わる。マウンドへの復帰だ」とし、「二刀流」の完全復活で、伝説の扉が再び開くと予想。ただ、「投打同時にプレーしつつ、優れた打撃を維持できるのか?」「肉体的にもスケジュール的にも過酷だが、乗り越えられるのか?」など懸念点が複数あることを認めつつ、それでも「現時点でオオタニを疑うのは無駄で無謀に思える。二刀流の完全復活は、すでに多くのことを克服してきた男にとって、真に新たな挑戦だ」とエールを贈った。