京都府京都市上京区の堀川通にある歴史的な石橋には、“意味不明な文字”が刻まれている。「NDY」ことタレントの河合郁人とABCテレビの古川昌希アナウンサーのコンビが調査した。
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堀川通にある歴史的な石橋とは、京都市指定有形文化財「堀川第一橋」のこと。御所と二条城を結ぶ重要な橋で、もともとは江戸時代に幕府がかけた木製の橋だったが、明治6年に石造りの「永久橋」となった。この親柱には、漢字の「不」に見える謎の文字が刻まれている。歴史的背景と周辺調査から、河合と古川アナは御所に目をつけ、「“不”は天皇陛下が橋をお通りになることと何らかの関係がある」と推測した。
しかし、河合と古川アナの予想はハズレ。京都のミニツアー「まいまい京都」の代表・以倉敬之さんいわく、謎の文字は「明治時代にある目的で、（京都）市内各所に一斉に刻まれたもの」で、その数は50ヶ所以上に及ぶという。しかも、「過去にNDYが調査したある謎に、非常に密接に関わっています」とのこと！
以倉さんのヒントから河合と古川アナは、伏見区の御香宮神社へ。そこで2人は、石灯籠の根元に刻まれた、堀川第一橋と同じ文字を発見！ さらにその周辺で、伏見城の残石を見つけ、河合は「伏見城の残石を再利用したものには、目印として“不”が刻まれている」と予想した。
河合の推理で、大阪城の石垣に使われなかった通称「残念石」のことを思い出した古川アナ。古川アナいわく残念石には、「どこから来た石かがわかるようにマークを彫り込んでいる」ため、以倉さんのヒントに結びつく。しかし、NDYが調査したものか、はたまた別の企画で関わったものか、古川アナは全く思い出せずにパニックに！ 古川アナは悩みまくったが、河合の助言もあり、2人は最終的に「“不”は、その石材がかつて伏見城の石垣に使われていた印」と予想した。
河合と古川アナの推理の結果は、100点満点中……まさかの0点！ 2人が発見しなければならなかったものは、その見た目から河合が「おっぱい！」と叫んだ「一等水準点」。土地の高低差を測量するために、全国各地に設置されているものだ。実は2人は、2024年7月の宇治での調査で目にしている。
以倉さんいわく謎の文字“不”は、「一等水準点が使われる前の水準点（＝几号水準点）」とのこと。イギリス発祥の几号水準点は、明治9年に全国各地の測量のために日本に導入。京都市には、明治中頃に行われた琵琶湖疏水工事の際に数多く設置された。水準点の対象は不朽物であるため、永久橋の堀川第一橋にも刻まれたのだ。一等水準点を見つけられず、永久橋というヒントも見落としたため、「そういうことだったのか～！」と河合と古川アナは悔しがった。
なお、この様子は、情報番組『newsおかえり』（ABCテレビ）の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」3月18日放送回で紹介された。『newsおかえり』は、毎週月曜～金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中だ。