Text by 奥崎覚(編集部)
いわてグルージャ盛岡は19日、MF嫁阪翔太が奈良クラブより完全移籍にて加入することが決定したと発表した。
嫁坂は1996年10月19日生まれの28歳。ガンバ大阪で2015年にトップ昇格し、2017年に契約満了となった直後、グルージャ盛岡(現いわてグルージャ盛岡)へ。
J3で4年間プレーしたのち、再び契約満了となり2022年に当時JFLの奈良クラブへ加入すると、1年で昇格したJ3で左利きのマルチロールとして貴重な戦力となっていた。
今季J3でもすでに3試合に出場していたが、今回、JFL降格の岩手へ復帰することになった。嫁坂のコメントはこちら。
いわてグルージャ盛岡公式
「グルージャのファン、サポーターの皆さんお久しぶりです!決意を持ってこのクラブに帰ってきました!
目指すところはJリーグ昇格!それ以外ありません!共に勝ち取りましょう!」
奈良クラブ公式
「奈良クラブのファンサポーターの皆様、いつも応援していただきありがとうございます!今回このタイミングですが、いわてグルージャ盛岡に移籍することを決断しました。
昨シーズン奈良クラブは悔しいシーズンを過ごしました。その中でなんとか掴み取った残留、その反面降格してしまった古巣。
JFLからJリーグに昇格しこれからの奈良クラブを一緒につくっていきたい気持ちはありますが、当時契約満了でチームを出された身ではあるもののグルージャは若い時に自分を育ててくれたチームであることには変わりなく、カテゴリー関係なく恩を返せるのは今なんじゃないかと思い決断しました。
僕は皆さんの前でそして皆さんの応援が響いたロートフィールド奈良でサッカーをすることが大好きでした。最後に監督、コーチングスタッフ、フロントの方々、そして共に戦った選手の皆、本当に今までありがとうございました!」
今回の移籍を受け、奈良クラブの濵田満代表は自身のXアカウントにて「シーズンが始まったばかりの状況ですが、本人の意志を尊重し、送り出すことになりました。3年強に渡り、ヨメが奈良クラブにもたらしてくれた価値はいなくなっても色褪せることはありません。岩手でもがんばれ(握りこぶしの絵文字)」とコメント。
選手自身の覚悟に応える形で送り出したことを明かしつつ、「クラブとしては当然同じポジションの選手を早急に補強します!」と、3月26日(水)に迫った今季Jリーグの第1登録期限までの補強を示唆した。
3月16日(日)の今季ホーム開幕戦でレイラック滋賀を相手に2-1で勝利し、今季初勝利を挙げたいわてグルージャ盛岡。今週末は23日(日)、横河武蔵野FCとアウェイで対戦する。