Text by 立野敦史(Qoly LFB Vintage)
ドイツサッカー連盟(DFB)とキットサプライヤーのadidasは17日、DFBの創設125周年を記念した特別なユニフォームを発表した。ドイツ代表が1試合限定で着用予定となっている。
Germany 2025 adidas 125th Anniversary
ドイツ代表 2025 adidas DFB創設125周年記念 ユニフォーム
連盟創設125周年を祝う特別ユニフォームは、非常にレトロなデザインが登場。ホワイトを基調に、襟と袖口をブラックで彩るシンプルなスタイルは、チームがまだ「西ドイツ代表」と呼ばれていた1970年代のユニフォームを彷彿とさせる。
DFBは1900年1月28日に創設。代表チームはこれまで、ワールドカップを4度(1954年、1974年、1990年、2014年)、欧州選手権は3度(1972年、1980年、1996年)の優勝を誇る。なお、東西ドイツが統一された1990年以前は西ドイツ代表の記録となる。
125年の歴史を讃える特別ユニフォームのデザインは、1974年の2度目のW杯優勝がポイントとなる。
今作のキットデザインは、1974年に西ドイツで開催されたW杯優勝当時のユニフォームをベースに制作された。
優勝セレモニーでフランツ・ベッケンバウアーが優勝トロフィーを掲げる写真は、現在でも事あるごとに紙面や映像に登場するので、見覚えのある人も多いだろう。その時のユニフォームだ。
エンブレムは1974年当時のものではなく、1900年から1926年まで使用した最も古いDFBのエンブレムがモチーフ。125周年を記念して下部に「125」を追加している。背景の透かしは、通常のエンブレムに描かれているアドラー(鷲)。
GKユニフォームはブルーを採用。この色もまた1974W杯優勝当時のキットカラーだ。DFBの説明では、このユニフォームは3月20日に敵地ミラノで行われるUEFAネーションズリーグ準々決勝のイタリア代表戦で着用とのこと。
なお、すでに発表されている通り、DFBは2026年を最後にadidasとの46年間に及ぶ契約が終了し、2027年からは史上初となるNikeとのパートナーシップが始まる。そのため「周年記念ユニフォーム」としては、今作は現時点でadidasが手掛ける最後のユニフォームとなる。
長袖も含めた125周年記念ユニフォームは、adidasオンラインストア他で販売中。