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『常温で冷ます』のはNG?!→“煮出したお茶”の正しい保存法に「知らなかった…!」

  • 2025.4.25

桜の季節が過ぎ一気に気温が上がり、熱中症が心配な時期になってきました。自宅でお茶をつくって、水分補給に気を使っている方も多いのではないでしょうか?自分でつくるお茶は気軽にたっぷり飲めるのが魅力ですが「煮出したあとの冷やし方」に注意が必要です。知っておくと安心、衛生的においしく飲むために“煮出したお茶の保存”について気を付けるべきポイントを紹介します。

煮出したお茶は雑菌が繁殖しやすい!

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お茶の作り方は「水出し」と「煮出し」もしくは「お湯出し」が一般的です。(今回はまとめて「煮出し」と表現します)

短時間でしっかりお茶の風味が出ておいしく感じる「煮出し」をする方は多いかと思います。

実は、煮出したお茶って腐りやすいことをご存じでしょうか。熱いお茶を冷ます過程で、雑菌が繁殖しやすくなるため注意が必要です。

常温に置かず、氷で“急速に冷やす”が正解

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雑菌が繁殖しやすい温度は30℃~40℃。煮出したお茶を常温で冷ますと、この温度帯の時間が長くなってしまいます。

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そこで、濃い目にお茶を煮出します。

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急速に冷やすため、たっぷりと氷を入れた保存容器に煮出したお茶を注ぎます。

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そのあとは常温に置くことなく、即冷蔵庫で冷やしましょう。お茶の味がしっかり出るうえに、雑菌が繁殖するスピードを抑えることができます。この場合でも、つくってから1~2日以内で飲み切ることがおすすめです。

つい常温で保存してしまいそうになりますが、氷で冷やすとは知らなかった…!

カテキンの抗菌作用があるお茶の種類にも注目!

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お茶の原料にも注目しましょう。ほうじ茶や緑茶は、抗菌作用のあるカテキンを多く含むため麦茶より比較的腐りにくいです。

一方、「大麦」が原料となっている麦茶にはカテキンがほとんどなく、雑菌のエサになりやすい「でんぷん質」が多く含まれています。コーン茶や黒豆茶も穀物が原料なので注意が必要ですね。

急冷、早く飲む、容器を清潔に

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外出時にお茶を持ち歩きする際の容器にも気を付けましょう。保冷効果のないプラスチック容器は避け、ステンレス製の魔法瓶がおすすめです。

少しでもお茶に濁りやにおいの変化があったら、飲まずに廃棄してください。容器は毎回きれいに洗ってしっかり乾かし、清潔に保つことが大切です。

今回は意外と気づかなかった、“煮出したお茶の注意点”を紹介しました。

行楽シーズンでお出かけの際も、安全でおいしいお茶でしっかり水分補給を!気になった方はぜひ、次にお茶をつくる際に試してみてくださいね。

※記事内の情報は筆者購入時および記事執筆時点の情報です。