1. トップ
  2. 暑くなるこれから“被害増加”する『痴漢』 もし、電車内で「あれ?」目撃したら「何もしない」は危険!

暑くなるこれから“被害増加”する『痴漢』 もし、電車内で「あれ?」目撃したら「何もしない」は危険!

  • 2025.5.14
undefined
画像:photoAC

 

都内では25度を超える日も増え、蒸し暑くなるこれからの季節。“痴漢被害”が増加するのをご存じですか?

東京都が2023年に行った調査によると、今までに痴漢被害に遭った経験のある人が約30%。そして、場所として最も多かったのが電車内。さらに注目すべきなのは、被害にあっても「その場で何もできなかった」と答えた人が4割近くもいたこと。とくに春から夏にかけては被害が増えやすい季節なので、注意が必要なんです。

通勤や通学で毎日電車を使っている人にとっては、被害者も目撃者も含めて、他人事ではない話ですよね。

では、もしあなたが電車で“痴漢の現場”を目撃したら?傍観者にならないための方法を紹介します。

もし電車内で痴漢を見かけたら

目の前で明らかに被害が起きていたら

誰かが明らかに不快そうにしていたり、抵抗するような動きをしていたら、「大丈夫ですか?」と声をかけることが大切です。

警察庁からも「その一言が犯人のけん制になり、被害者の安心にもつながる」と呼びかけています。

近くに駅員がいれば、すぐ知らせましょう。
また、勇気を持って周囲にをかけると、協力を得やすくなります。

被害者が怖くて声を出せないときは?

被害を受けていても、怖くて声が出せないケースは実はとても多いんです。

そんなときは、まわりにいる私たちの行動がカギ。
そっと近づいて、「困ってませんか?」「大丈夫ですか?」と、優しく声をかけてみましょう

また、電車内にある非常通報ボタン(SOSボタン)も活用できます。
各社の案内でも「車内で異常を見かけたら押して」と書かれており、次の駅で駅員や警察が待機してくれることもあります。

混雑していて“確信が持てない”ときは?

満員電車の中、「もしかして…?」と気づいても、はっきり分からないこともありますよね。
でも、「確信がないから何もしない」のは危険です。

そんな時も、まずは「大丈夫ですか?」の一言。

あるいは、何か周囲に聞こえるように声をかけるのも効果的。
それだけで加害者が動揺したり、周りの人が協力しやすくなったりします。

本当に被害にあっていれば、その声で救われることもあるし、もし何もなければそれでいいのです。

小さな行動が、誰かを救うかもしれない

痴漢被害か確信が持てない…場合も、被害者に声をかけるだけで救われることもあります。

いざ、自分が現場に立ち会って「見かけても何もできなかった…」と後悔しないためにも、「困ってる人がいたら、できる範囲で行動する」ことが必要です。

これから気温も上がって、通勤や旅行客など電車も混みやすくなる季節。
“もしも”のときに、一歩踏み出せる人が一人でも増えたら、誰かを救えるチャンスは広がっていくでしょう


参考:
東京都生活文化スポーツ局 「痴漢被害実態に関する調査結果について」(2023年12月25日)

警察庁「痴漢・盗撮事犯対策」