1. トップ
  2. あの佐藤隆太が「鬼になった」主演作ゲストが初日にキレた"怠慢すぎる現場"とは

あの佐藤隆太が「鬼になった」主演作ゲストが初日にキレた"怠慢すぎる現場"とは

  • 2025.4.27

中尾明慶のYouTubeチャンネル5周年記念企画で実現した、中尾明慶と佐藤隆太の対談。普段は穏やかな佐藤だが、過去には撮影現場で「鬼になった」経験もあったとか…?

今回は、佐藤の過去に直面したさまざまな葛藤や意外な素顔、彼の持つ俳優としての哲学について、対談の中で語られた内容を紹介していきたい。

撮影現場で「鬼」と化した佐藤隆太

undefined
(C)SANKEI

中尾明慶のYouTubeチャンネル「中尾明慶のきつねさーん」が5周年を迎え、記念すべき新企画としてスタートした月1回のゲスト対談。第1回目に登場したのは俳優・佐藤隆太だ。「ROOKIES」で共演した中尾と佐藤は、約17年前に教師と生徒という関係で共演して以来の親交があり、和やかな雰囲気の中で対談が進行した。

対談の中で、中尾から「仕事の現場で怒ったことはありますか?」と質問された佐藤。この問いかけに佐藤は「あります、あります」と答え、主演を務めたとあるドラマの撮影現場での出来事を語り始めた。

佐藤によると、タイトなスケジュールの中、基本的なことが上手く回っていない現場状況に対して、最初は丁寧に改善を求めていたという。しかし、それでも状況が変わらなかったため、半分芝居も含めながら強い口調で伝えるようになった。それでも現場の体制が改善されず、ついにドラマのゲスト出演者が初日に「なんなんだこれは!」と激怒する事態に発展した。佐藤は「ずっと最初からこういうことやっていると大変なことが起きますよって言ってた」と、その時の状況を振り返った。

最終的に佐藤は、怠慢すぎる現場に対して声を荒げて警鐘を鳴らすことになったという。普段穏やかなイメージの佐藤に対し、中尾は「全くイメージが湧かない」と驚きを隠せない様子だった。

「同じ熱量を求めるのって間違ってるのかな」

普段は優しく紳士的なイメージの佐藤が怒りを表したのは、もちろん撮影現場をより良くしたいという強い思いからだった。

そして、この経験から学んだ重要な気づきについても言及した。「物づくりをしていると、特に自分が中心になればなるほど、自分の欲としてはみんなと同じちゃんと目標を持って足並み揃えて熱量持っていきたいと思うけど」と語りつつ、現実の難しさに触れる。

「とはいえみんなそれぞれの人生があるし、同じ熱量を求めるのって間違ってるのかな」と、リーダーとしての悩みを吐露した。熱意ある作品づくりを目指しながらも、関わる全員に同じ思いを求めることの難しさについて考えさせられる瞬間があったという。

この気づきは、佐藤の俳優としての成長や、共演者・スタッフとの向き合い方にも影響を与えているようだ。

実は後輩との距離感に悩む"お兄さん"佐藤隆太

撮影現場のまとめ役として時に厳しさも見せる佐藤だが、意外にも「後輩たちとやる時、どういう距離感でやってる?」と中尾に後輩との距離感について質問する場面があった。これに中尾が「本当に何にもわかんない」と答えると、佐藤も「すごい似てる」と即座に共感した。二人の間で意外な悩みの共有が始まった。

良く感じるのは、撮影現場のスタッフや共演者との食事についてだという。佐藤はあるドラマで、「帰り道にラーメンに行った」と明かしながらも、「舞台の終わりとかは行けるけど、わざわざ『何日ちょっと行かない?』とかは全然言えない」と、後輩との距離感に悩む素顔を見せた。中尾も子役時代からの経験から、先輩になることの難しさを語ると、佐藤も「そこめちゃくちゃ似てる」と大きく頷いた。

そんな中、佐藤が感動したのは「海猿」シリーズで共演した伊藤英明の姿だという。ハードな撮影の後に「全員で行くよ」と役者もスタッフも食事に誘い、どんなに疲れていても場を盛り上げる伊藤の姿に「かっこいい」と感銘を受けたエピソードも披露した。

「満足させられなかったらどうしよう」と余計なことを考えず、「今日来てよかった」と思わせられるなら「絶対誘っていい」と、この伊藤の振る舞いを見て佐藤は思ったそうだ。

これからの夢と挑戦

対談の終盤では、佐藤の今後の夢や挑戦について語られた。「改めて舞台、ドラマ、映画、バラエティやMCなど、それぞれに面白みがある」と語る佐藤。「違うフィールド、企画の大小に関係なく、こだわらずに自分が面白いと思えるものに参加していきたい」と率直な思いを打ち明けた。

そんな中特に、コロナ禍で人との距離を取らざるを得なかった経験から、舞台の魅力を再認識したという。「お客さんと直接一緒の空間で一つの作品を作る時間が贅沢」と語り、今まで以上に舞台を大事にしたいという思いを強めている。

また自身で企画を立ち上げることについても「ずっとそういう夢はある」と話しつつも、「プレイヤーとしてもっとやるべきことやれよ」という自問自答の声もあるという複雑な心境を吐露した。「そういうことも考えなくていいのかな...自分がやりたいこと、楽しいことに飛び込んでいきたい」と、これからの挑戦への意欲を見せた。

この対談を見た視聴者の反応は…?

俳優という仕事の葛藤や、人としての成長の過程が率直に語られたこの対談。コメント欄では当時『ROOKIES』という作品を観ていた人も多く、撮影の裏側や役者に対する想いが様々な立場の視聴者の心に響いたようだった。

  • 色々な葛藤を抱えているんだなと感じた
  • 二人の俳優としての経験や、お芝居に対する考え方や想いが聞けて良かった
  • 世代も近いから、業種は違えど共感できる部分があった

「役者になる前からの夢だった『ROOKIES』という作品を経験できたから、もう変な欲はない」と語る佐藤。だからこそ、少しでも見てくれる人が楽しんでもらえる作品に加わりたいという純粋な創作への姿勢が、佐藤の自然体で、柔らかい印象に繋がっているのかもしれない。

※記事内の情報は執筆時点の情報です