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「即0点」の可能性!東大のテストのルールが厳しすぎる深いワケ 必ず見るべき“場所”を解説 /【ドラゴン桜】

  • 2025.5.12
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写真:photoAC(イメージ)

元暴走族の弁護士・桜木建二が、経営破綻状態の私立龍山高等学校を再建するために「5年後に東大合格者100人」という大胆な目標を掲げ、様々な受験テクニックや勉強法を教え合格へと導く三田紀房作の『ドラゴン桜』(講談社)。本作品は受験マンガの金字塔として知られています。

しかし、『ドラゴン桜』を単なる受験対策マンガと侮ることなかれ!

『ドラゴン桜』には、学生だけでなくビジネスパーソンの現場でも即実践可能かつ、“仕事に効く”本質が盛りだくさんなのです。

本記事では、ビジネスパーソン必見の「自由とルール」の話をピックアップしています。

『ルール』と『自由』の関係性(『ドラゴン桜』11巻・98限目より)

舞台は龍山高校の教室。東大模試の申し込みを済ませた水野と矢島は、桜木から「東大模試の最重要点」について説明を受けることに。

そこで、「ルールと自由の関係性」についても学んでいくのですが…?

東大模試の表紙に隠されている“最重要点”

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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク
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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク

東大模試において、最も重要なこと—。

それは、「問題表紙にある注意事項を必ずよく読んでそれに従う」ことだと、桜木は言います。その言葉を聞いた生徒の水野と矢島は、「え…」「そんなの当たり前じゃん」と困惑気味…。しかし、その油断こそが「命取りになる」と桜木は答えるのです。

実際の東大模試の問題を見てみると、拍子に細かく注意事項が記載されており、さらに「違反したら無効」という一文が。

無効…つまり0点になるという受験者にとっては重要な警告ですが、「小さくて目立たないし…これってズルくねえ?」と矢島は指摘します。

そんな矢島に対して桜木は、「そこにもの凄く重要な意味がある」と言い放ちます。

東大がルールに厳しい理由

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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク

「試験=競技」、「注意事項=ルール」だと水野と矢島に説く桜木。ルールを守るものだけが競技への参加が許され、無視するものは即退場となる…まさしく競技、スポーツの世界と一緒ですね。なぜ、それほどまでに東大はルールに厳しいのでしょうか?

それは、「ルールを厳格に守れる人こそが東大入学者にふさわしく、将来個性的な発想をできるようになるから」!

この理由には、またまた水野と矢島も驚きます。

ルールを守ることは、何も考えずに黙って従うだけ、個性がある人ほどルールを無視して自由に生きているイメージがありますが…一体どういうことなのでしょうか。

本当の『自由』って何だ?

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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク
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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク
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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク
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『ドラゴン桜』(c)三田紀房/コルク

桜木は、サッカーを例に説明を始めます。優秀なプレイヤーというのは、詳しくルールを理解しそれを利用しているからこそ、高度でバリエーション豊かな戦術を生み出せるというもの。これは技術革新や、科学的発見にも言えることで、「基礎を無視するやつの発想は所詮的外れ」だと桜木は言うのです。 

社会も、「すべてにおいてルールに基づいたシステムによって機能している」と続ける桜木。自由に生きたいのならルールを作る側に回る、本当の自由とは「自分のルールで生きるってことなんだよ」と、矢島に説くのでした。

まとめ

自由を手にするためにできることは、「今はルール通りやってみろ…あとはてめえの力量次第ってことか…」という矢島のセリフに、すべて集約されている気がしますね。

これはビジネスにおいても、成功を収めているビジネスパーソンは、与えられたルールや枠組みをしっかりと理解し、その中で最大限の工夫を凝らしている傾向がありそうです。彼らは基本的なルールを軽視するのではなく、むしろそれらを深く理解した上で、その範囲内でいかに創造性を発揮できるかを常に模索しています。

一方で、ルールを無視し、異端な行動をとることが真の自由や創造性につながると信じている人は「ルールに従わない」というルールに従っているだけであり、実はただ既存のルールという大きな手のひらの上で踊らされているだけなのかもしれません。



「ドラゴン桜」(c)三田紀房/コルク

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

※本記事の情報は漫画の刊行時の情報となります。



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『ドラゴン桜』第11巻・98話
『ドラゴン桜』第11巻・98話
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