複数の四則演算が含まれている式を計算するときは、各演算を正確にこなすことだけでなく、その「順番」にも気を配る必要があります。同じ式でも計算の順番が変わると、まったく違う答えが出てしまうので要注意ですよ。
さて、今回の問題、あなたは正しい順番で計算できるでしょうか。
問題
次の計算をしなさい。
(9−3)+6÷2
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「9」です。
6と答えてしまった人は、残念ながら間違いです。
どの順番で計算すればよかったのかは、次の「ポイント」で確認できますよ。
ポイント
この問題は、「カッコの中→割り算→足し算」の順で計算するのがポイントになります。
前→後ろ→中央の順に計算するので、少々ややこしく感じるかもしれません。どうしてこのような順番で計算するのかについては、次の計算順序のルールを見ると分かります。
<計算順序のルール>
次の順番で計算します。
1.カッコの中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順位の計算がある場合は、左から順に計算します。
ここで、今回の式を改めて確認してみましょう。
(9−3)+6÷2
カッコを含んでいるので、まずはカッコの中の「9−3」が優先して計算すべき部分だと分かりますね。
(9−3)+6÷2
=6+6÷2
残りは足し算と割り算です。
ここで同じ数が続くことに気をとられ、「6+6」を先に計算してはいけません。足し算と割り算では、割り算の方が優先順位が高いことを思い出してください。
<誤った計算(足し算から先にした場合)>
6+6÷2
=12÷2
=6 ←誤答
正しくは次のように計算します。
6+6÷2 ←割り算を先にする
=6+3
=9
これで正しい答えを算出できましたね。
まとめ
今回の問題では、計算の順番が大きなポイントになりました。
式の冒頭から順番に計算していくと、間違った答えが出てしまいます。特に割り算を足し算よりも先にすることを忘れないようにしましょう。
たくさんの問題に挑戦する中で、計算順序のルールは自然に身についていきます。ぜひ、引き続き他の問題にもチャレンジしてみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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