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大人が意外と解けない算数「5−(−3)+15/16×0.2」→正しく計算できる?

  • 2024.9.14
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計算する際には、さまざまな注意すべきポイントがあります。

小学校・中学校で学習する計算法則を正しく理解できているでしょうか。

問題に挑戦し、確認をしてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
5−(−3)+15/16×0.2

計算の順序、分数・小数の計算、負の数など、注意すべき点がいくつかあります。

まずは自分自身で答えを出してみましょう。

解説

今回の問題の答えは「8+3/16」(もしくは131/16)です。

また、途中の計算式は次のようになります。

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計算のポイントを順に見ていきましょう。

計算の順序

今回の問題は、足し算・引き算と掛け算の混ざった式です。

この場合は、掛け算から優先して計算しなければいけません。

(1)掛け算・割り算の計算
(2)足し算・引き算の計算

分数と小数の掛け算

はじめに計算するのは掛け算部分の「15/16×0.2」です。

しかし、分数と小数の掛け算となっているので、このままでは計算ができません。

そこで、小数を分数に変換して計算をしましょう。

分数どうしの掛け算になれば、それぞれ約分をし、分母どうし・分子どうしを掛け算します。

15/16×0.2
=15/16×2/10
=3/16

足し算・引き算の計算

掛け算部分を計算したことで、元の式は次のようになりました。

5−(−3)+3/16

残りは足し算・引き算の計算なので、前から順に計算します。

ただし、負の数を含む計算があるので注意が必要です。

「5−(−5)」は、「負の数を引く」という計算です。

これは、次のように変換が可能です。

「負の数を引く」は「正の数を足す」と等しい。

したがって、元の計算は次のようになります。

5−(−3)+3/16
=5+(+3)+3/6
=8+3/16

「8+3/6」と帯分数になりました。

これが答えでも構いませんが仮分数に直すことも可能です。

8×16+3=131より
8+3/16=131/16

仮分数では、「131/16」が答えです。

まとめ

分数・小数の掛け算や負の数の計算など、一つひとつの計算は理解していても、長い計算式になると間違えてしまうこともあります。

計算法則を確認しながら、落ち着いて計算しましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


分数が混ざった計算にもう一問挑戦!

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