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大人が意外と間違えやすい算数「9+9×9×9÷9」→秒で計算できる?

  • 2024.8.7
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単純に見える計算問題でも、実際に計算しようとすると意外と難しく感じることはあるものです。

それは、算数で習う計算の基本ルールがあやふやになっているからかもしれません。

どんな知識でも、ずっと使わないでいると忘れてしまうのは仕方がないこと。

だからこそ、ときには算数の問題を計算して、頭の体操をしてみませんか?

問題

次の計算をしてください。
9+9×9×9÷9

制限時間は5秒です。

解答

正解は、「90」です。

正しくスピーディーに計算できたでしょうか?

この計算問題の特徴である「同じ数がたくさん並んでいること」に着目すれば、とても簡単に計算ができます。

それではどうやって計算するのかを、次の「ポイント」にて確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、×9÷9という部分にあります。

まず、この計算式の計算順番を確認しましょう。この式には、足し算と掛け算が含まれています。

9+9×9×9÷9

計算のルール上、掛け算と割り算は足し算と引き算よりも計算の優先順位が高いです。

よって、冒頭の足し算から計算するのはNG。9×9の部分から計算するのが正しい計算です。

9+9×9×9÷9

9×9=81を計算した後は、そのあとの×9→÷9と進み、最後に足し算を行います。

9+9×9×9÷9
=9+81×9÷9
=9+729÷9
=9+81
=90

これで正しい答えが出ました。

ただ、この計算は間違ってはいませんが、無駄な計算が多いです。

制限時間をオーバーしてしまうかもしれません。

より早く計算するためには、ちょっとしたテクニックを使います。

より計算を早くするテクニック

では、もう一度式を見てみましょう。

9+9×9×9÷9

この段階で、×9÷9の部分に注目します。

以下の式を見てみてください。

掛けられる数×■÷■=掛けられる数

掛けた数と同じ数で割ることは、掛けられる数の形を変えない計算です。

例えば、10枚入りの折り紙セットを3セット用意して、3人に配るとき、一人当たりの折り紙の数は何枚でしょうか。

もともと10枚のセットになっているものをそのまま配っているのですから、一人当たり10枚もらえるとすぐ分かりますよね。

つまり、10×3÷3=10(枚)です。

これと同じように考えれば、9×9÷9の答えは、計算するまでもなく9だとすぐにわかるでしょう。

9+9×9×9÷9←掛けられる数の9のみ残せばOK
=9+9×9
=9+81
=90

これで簡単に答えが求まりましたね。

まとめ

今回の問題は、いかがだったでしょうか?

同じ数で構成されている式だからこそ、いろいろな計算を省略することができましたね。

式の特徴を活かすことで、スピーディーに求められる計算問題もあるということが分かっていただけたら嬉しいです。

計算の面白さに目覚めた人は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP

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「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。


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