ほとんどの方は、一桁の掛け算(九九)は暗記をしているでしょう。
では「二桁×二桁」の掛け算はどうでしょうか。
暗算するのは難しいと感じるかもしれませんが、インド式計算法を利用すると、誰でも簡単に暗算ができるようになります。
この記事を読んで、計算力を高めましょう!
問題
次の計算を暗算でしなさい。
74×11
まずは自分で答えを出してみましょう。
正しい答えを導くことができるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「814」です。
ここでは、インド式計算法を用いた計算の仕方を紹介します。
インド式計算法は、計算式に応じてパターン分けをして計算を考えます。
ここで紹介する解き方は「×11」の計算に利用できます。
「×11」の計算法
「二桁×11」の計算では、掛けられる二桁の数を、答えになる数の桁に当てはめて計算していきます。
今回の問題の「74×11」の場合は、次のようになります。
百の位:7
十の位:7+4
一の位:4
十の位の計算が「7+4=11」と二桁になったので、この場合は百の位へ繰り上げましょう。
繰り上がりまで考えると、以下のようになります。
百の位:7+1(繰り上がりの1が足される)
十の位:1
一の位:4
したがって、計算結果は「814」です。
簡単な足し算のみで、答えを出すことができました。
筆算の途中式を考えると、このような計算が成り立つ理由も分かります。
十の位で「7+4=11」の計算をし、繰り上げています。
まとめ
今回は「二桁×11」を暗算で計算する方法を紹介しました。
繰り上がりがあるときは少し注意が必要ですが、繰り上がりがなければさらに簡単に計算できますね。
ぜひこの計算方法を活用してみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム)
「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。
インド式計算にもう一問挑戦!