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大人が意外と解けない算数「0÷9÷9」→秒で解ける?

  • 2024.6.15
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子どものころ、割り算でてこずったという人は多いのではないでしょうか。

今回は、割り算の中でも少し変わった形をしている「0÷9÷9」の問題に挑戦してみましょう。

問題

次の問題を解いてください。
0÷9÷9

「割られる数が0」の割り算の法則を覚えているでしょうか。

解答

正解は、「0」です。

答えの「0」に辿り着いた人は多いと思われます。

しかし、なぜ「0」になるのかまで説明できるでしょうか?

どうして答えが0になるのか、次の「ポイント」で確かめてみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、割られる数が0だという点です。

計算のルールでは、割られる数が0である割り算の答えは0になります。

0÷□=0 (□は0以外の数)

よって、今回の問題は次のように解けます。

0÷9÷9
=0÷9
=0

0÷□=0になる理由は?

ここで、0÷□=0(□は0以外の数)になる理由を考えてみましょう。

割り算では、割る数と答えを掛けると割られる数になります。


6÷3=2(割られる数:6 割る数:3 答え:2)
3×2=6

0÷□の答えを△とおいたとき、上の性質を使うと次のようになります。

□×△=0 (□は0以外の数)

□は0以外の数なので、掛け算の答えを0にするためには、△が0でなくてはなりません。

□×0=0

よって、0÷□=0と考えることができるのです。

ちなみに、割る数の□を0にすること(÷0)は算数・数学のルール上NGです。

まとめ

今回は、0を含む割り算の問題に挑戦しました。

割られる数が0の割り算なら答えは0になる、これを覚えていれば今回の問題はすぐに解けるはずです。

今回の問題でもわかるように、0は正の数や負の数とは少し違った特徴を持っています。

0に興味を持った人は、他の問題にも挑戦してみてくださいね。



文:VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


「0」の問題に挑戦!

大人が意外と間違える算数「0÷0の答えは?」
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