分数の計算は小学校の算数で習いますが、苦手な方も多いのではないでしょうか。
今回は、分数の掛け算についての問題に挑戦し、計算の方法をおさらいしましょう!
問題
次の計算をしなさい。
(5/8)×6
分数と整数の掛け算です。
「×6」の計算がポイントです。
解説
今回の問題の答えは「15/4」です(「3と3/4」でも良い)
途中の計算は次のようになります。
分数と整数の掛け算では、整数を分子に掛け算をすることで求めることができます。
今回の問題では、「×6」を分子に持ってきて「5×6」としています。
これは「(5/8)×6」という計算が、「8個に分けたうちの5個分」がさらに6セットあると考えることで分かります。
図で表すと次のようになります。
「1/8」の小さいタイルが、5×6=30個あります。
つまり、分子の「5」に「×6」をすれば良いということになります。
先に掛け算をして「30/8」を求めてから約分をしてもいいですが、掛け算の段階で約分をすることも可能です。
今回の問題では、8と6が共に2で割れるので、この時点で約分をして、計算結果は「15/4」となります。
また、「15/4」は「3と3/4」と帯分数で表すことも可能です。特に指示がなければ、どちらでも表しても構いません。
まとめ
今回は「分数×整数」の計算について解説をしました。
整数の掛け算をどこに掛けるのかに注意をしましょう!
計算問題は繰り返し取り組むことで習熟度を高めることが可能です。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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